352: The Stone Roses / Elephant Stone

「エレファント」と聞いて、真っ先に思い浮かべるのがこの曲です。
90年代UKロックと言えば、代表格はオアシス、ブラー、それからレディオヘッドといったあたりですが、そんな時代の幕を開けたのが、ザ・ストーン・ローゼスでした。
この曲は、1988年にリリースされた彼らの3rdシングル。発売当初はチャートインしなかったものの、1990年に再発され、UK8位を記録しています。
ドコドコと手数の多いドラム、その合間を縫うようにうねるベース、ネオアコ風のアルペジオとワウ・ペダルを効果的に盛り込んだギター、ちょっとヨレ気味で頼りないヴォーカルと、この時点で、彼らのサウンドはほぼ確立していたとも言えます。
あとは、時代が追い付いてくるのを待っていただけ、といったところでしょうか。
翌1989年には1stアルバム『ザ・ストーン・ローゼズ』をリリース。これ以降、知名度は飛躍的に向上し、当時の「マッドチェスター・ムーヴメント」の中心的存在として、絶大なる支持を集めました。
どうでもいいことですが、この1stアルバム、当時は『石と薔薇』という邦題がつけられていたような気がします。その無理やり名付けた感が好きだったのですが、今はもう、この邦題は使われていないようで、ちょっと残念です。

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