101: The Beach Boys / Caroline, No

ビートルズ(特にポール)に『サージェント・ペパーズ』を創作するモティヴェーションを与えた1枚として、ザ・ビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』が挙げられます。
この、ロック史でも最上位にランクする大傑作アルバムのラストを締めくくったのが、この曲。
ブライアンのソロ名義でシングルリリースされ、US32位という地味なヒットとなっています。
作詞のトニー・アッシャーは「Carol I Know」にするつもりが、作曲のブライアン・ウィルソンに間違って「Caroline, No」と伝わり、現在のタイトルになったという、冗談みたいなエピソードが残されています。
ブライアンは、ビートルズの『ラバー・ソウル』に影響されてこのアルバムを作った、と言っています。そして『ペット・サウンズ』を聴いて刺激を受けたビートルズは『リヴォルヴァー』『ペパーズ』を作り上げる。(一方で『スマイル』は頓挫し、ブライアンは精神を病んでいく...)
UKとUSの若き天才ミュージシャンがとてつもなく高い次元で競い合った時代。60年代ってすごいなぁと、改めて感心します。

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