319: The Beatles / I'm Happy Just To Dance With You

ジョージ・ハリスンがリード・ヴォーカルを取ったレノン=マッカートニーのナンバーは、「ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット」以外に、もう1曲あります。
それが、1964年のアルバム『ハード・デイズ・ナイト』に収録されたこの曲。同名映画の中でも、ジョージが歌っていました。
この曲を聴くたびに思うのは、頑張って歌っているジョージには悪いと思いつつ、サビのコーラス「オォーッ、オォーッオ、オォーッオ、オォーゥ!」があまりにも決まり過ぎていて、ヴォーカルそっちのけで、コーラスばかり聴いてしまいます。
初期ビートルズの大傑作『ハード・デイズ・ナイト』は、全アルバム中で唯一、全曲がレノン=マッカートニーの作品で、かつリンゴのリード・ヴォーカル曲が無い作品でもあります。
ライヴ・ツアーと映画撮影で多忙な中、これだけの名作を作り上げたのは見事としか言いようがありません。
ちなみに、原題の『A Hard Day’s Night』に『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』という邦題を付けたのは、「いやぁ、映画って本当にいいもんですねぇ~!」のフレーズで有名な映画評論家、水野晴郎だと言われています。
色々な邦題がありますが、ここまで原題とかけ離れているのも珍しいといえるでしょう。

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