095: The Kinks / The Village Green Preservation Society

ボブ・ディランの「ディラン」は、ウェールズの詩人、ディラン・トーマスから拝借したものです。
そのディラン・トーマスの作品「Under Milk Wood」に影響を受けて作られたアルバムが、キンクスの『ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサイエティ』。
1968年というサイケデリック・ムーヴメントの真っ只中に、古き良き時代の田舎暮らしについて歌うという天邪鬼なスタンスは、さすがはレイ・デイヴィス。
アルバムのオープニングを飾るこの曲も、実に簡素なフォークロック調。サイケのサの字もありません。
まあ、あまりにも流行からかけ離れていたせいか、商業的にはさっぱりでしたが、現在では傑作アルバムとして高く評価されています。
私も、キンクスでよく聴くのは、初期のシングルヒットより、この時期の作品ですね。1つ前のアルバム『サムシング・エルス』、そして、シングルでリリースされた「Autumn Almanac」といったあたりです。

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