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今年始めた事業をコトラーのマーケティング理論から考察してみる

コトラーのマーケティング理論の中に1.0から4.0まであるらしい。
今回は3.0と4.0にフォーカスして、今年始めた食品加工事業の現状とこれからの可能性を考えてみたいと思います。

マーケティング1.0はプロダクト中心のマーケティング。
製品やサービスの販売を重視。
物が無くて、客が新しい商品を待ってる市場向き。

マーケティング2.0は顧客中心のマーケティング。
顧客のニーズや欲求に応えることを重視。
1.0をさらに改良していくみたいな。
例えば、ラジカセから持ち歩けるWALKMANに発展させ、持ち歩けるくらいコンパクトにし、イヤホンで聴けるようにする。

マーケティング3.0は価値主導のマーケティング。
顧客の価値観に共感し、企業と顧客が共に価値を創出すること。
例えば、パタゴニアの商品を買えば、買った客も環境保護に寄与したことになる。

マーケティング4.0はデジタルと伝統的マーケティングの統合。
デジタル技術を活用し、顧客体験を向上させること。
例えば、SNSなどを通じて顧客とコミュニケーションをとり、そこで得られた情報をもとに商品開発に繋げたり、顧客同士の交流が深まったりする。

上記のフレームで考えてみる

私がいるところは鹿児島県の屋久島。
世界自然遺産の島として日本では先駆的な存在であることから、めちゃめちゃ有名な島。
観光の島だけど、観光についての考察は専門外だからできません。
なので、自分が今している食品加工の仕事を考察してみます。

マーケティング3.0は価値主導のマーケティング。

「顧客の価値観に共感し、企業と顧客が共に価値を創出すること」とあるのだけれど、言われてみれば、今まで顧客(ターゲット)が誰か本当に定まっていなかった。これ本当に難しいですよね。
インスタのデータを見てみると35~54才までの女性が特に見てくださっているのですが、だからといって店舗にこの世代の人たちがたくさん来るとは限らないのです。
近所の方に限定されますが、SNSどころかスマホすら縁がない高齢な方もきてくださいますから。
また、先日、鹿児島県新特産品コンクールに女性スタッフ3名が行ってきましたが、(株)栗生の暮らしの企業コンセプト(女性が田舎でリスキリングをし、キャリアアップしていく)に共感してくださる方はとても多かったそうです。
女性の社会進出を応援したい企業があることがわかります。
この先、店舗にきてくださるお客様と、ビジネスでパートナーとなってくださる企業様に、さらなる協力をいただくためにはどのような価値観の共有が必要かと考える必要があります。

マーケティング4.0はデジタルと伝統的マーケティングの統合。 

さて、このSNS交流はほぼ未開拓。
インスタやnoteはしていますが、一方的になりがち。

あれ?結局1.0をやっていたのか…

何となく感じているのは、企業の存在価値はその時の外的エレメントによって変わるということ。

例えば、うちの店は店舗ではパン、焼き菓子を売っていて、月に2回ほど高齢者デイケアの給食の配達もしています。
8月下旬に台風10号が屋久島を直撃し、えらい被害を受けました。その際、何日もフェリーが欠航で物資が入ってきておらず、スーパーは品薄状態でした。停電が復旧したらすぐにパンを焼き店舗で販売したところ、いつもよりパンが売れました。
この二日間は、この地でパンを作れるスタッフの存在価値が急激に高まったわけです。
また、田舎の中の田舎ですから、とうぜん労働供給不足で、高齢者施設も職員の休みがどうしても重なってしまい、確保できない日があるのです。
そんな日に、一食500円という値段で提供しますから、12~3人分なら、一日調理員を雇うより安くで済むわけです。
結局、需要を見つけて供給できてはいるのだが、その需要が一定ではないし、常にあるものでもなかった。
企業として有事の際にお役に立てているのはいいのだが、平常時が弱い。
つまり、モノやヒトが不足している時のみ強い。
田舎の中の田舎で1.0市場を探していたみたい。

これからの展望

需要があるところに供給する1.0は基本なのだが、2.0、3.0、4.0も複合的にバランスさせて行かなければならないようです。
しかも相手は私と同じく、感情が揺らぐ「人」なのですから。絶対とか安定とかはありません。
商品、提供の仕方、市場などを見直しながら、改善し続けていけば、来年はもっといい商品に、もっといいサービスに成長し、もっと我々を必要としている市場に出会えるはず。

今回、コトラーのマーケティング理論を自社の現状把握のフレームワークとして用いることで、強み、弱みが鮮明になりました。
どちらかというと、現状はまだまだ赤子同然だとわかった。
さて、どうする?
必ず勝ち筋はある。
それを見つけるまで、ちゃんと必死にもがくことができるか。
必死にやらないと言い訳ばかりして、チャンスも掴めない。
「あきらめたらそこで試合終了ですよ」と安西監督も言ってる。

やるべきことがあるのだから

それをやることがここに存在する意味なのだから


また頑張りますよ!




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