田嶋弘典 / 夢を叶える僧(侶)

鹿児島県屋久島在住 浄土真宗本願寺派僧侶 株式会社栗生の暮らし代表取締役 妻と猫と犬と暮らしている。

田嶋弘典 / 夢を叶える僧(侶)

鹿児島県屋久島在住 浄土真宗本願寺派僧侶 株式会社栗生の暮らし代表取締役 妻と猫と犬と暮らしている。

最近の記事

今年始めた事業をコトラーのマーケティング理論から考察してみる

コトラーのマーケティング理論の中に1.0から4.0まであるらしい。 今回は3.0と4.0にフォーカスして、今年始めた食品加工事業の現状とこれからの可能性を考えてみたいと思います。 マーケティング1.0はプロダクト中心のマーケティング。 製品やサービスの販売を重視。 物が無くて、客が新しい商品を待ってる市場向き。 マーケティング2.0は顧客中心のマーケティング。 顧客のニーズや欲求に応えることを重視。 1.0をさらに改良していくみたいな。 例えば、ラジカセから持ち歩けるWA

    • リンゴの木を植えたいと思った

      「たとえ明日、世界が滅亡しようとも今日私はリンゴの木を植える」                        ドイツの牧師、宗教学者のマルティン・ルターの名言として伝わっていますが、定かではありません。 でも、私にとってどこの誰が言ったかとかはあまり関係ないのです。 より良く生きたいという根本の願い リンゴは苗を植えてから、安定した収穫量を得るようになるまでおよそ10年かかるらしいのです。 明日世界が滅亡するのなら、そんな事したって無駄だろうと思うのですが、どんな状況に

      • 地域のお祭りに参加して気づいたこと。

        食品加工場が稼働し始めて3か月が経過しました。 まだまだ手探りですが、確実に認知度は上がってきているし、協力者にも出会えています。 なにより、スタッフのスキルやモチベーションがたった3か月で格段に向上しています。 スタッフがやりたいことやったらいいじゃん 私は人ごみが大の苦手でした。 特にお祭り。人がたくさん集まる場所に特に用事が無いのです。 用事が無いのにその場にいるのは、どれだけにぎやかな雰囲気であっても退屈してしまうのです。 でも好きな歌手のライブとかは気分上々で行

        • 家庭生活水準の維持を女性に依存していることが壁なのだな

          新しく始めた会社は、地場の特産品を活用した食品加工場。 そこで働くスタッフは三人。みな既婚女性。 一人は私の妻で、子どもはいない。 あとの二人はどちらも4人の子どもがいる。 先日、顧問契約している社労士事務所から「労働時間が長い。これだと夫の扶養を出で、雇用保険、社会保険に加入しなければならない」とご指摘を受けました。 すぐにスタッフに伝え、夫婦で話し合ってもらいました。 全員が扶養から出て働く!自立する! との返事でした。 扶養の範囲で働くということは、労働時間、所得に

          地方からの女性流出を止める気はないけど、留まるヒントになはなるかもよ。

          そりゃ都会に行きたい気持ちは十分わかります。 華やかそうだし、自由そうだし、束縛や制限が田舎(故郷)より緩そうだし、親や親せき、知人の目を気にすることないし。 だから、都会に出て自由を得られるなら、その生き方を選択する方がいいです。 多くの場合、そこにやりたいことがあれば、そこが居場所になるんです。 やりたいことが都会にあれば都会に行くし、やりたいことが田舎にあれば田舎に向かいます。 目的が無くなれば、目的のあるところへ移ればいいのです。 自分も大学に行く目的があったか

          地方からの女性流出を止める気はないけど、留まるヒントになはなるかもよ。

          やっと会えた!クソじじぃ。

          会社設立して一年が経ち、初年度の決算も済ませることができました。 税理士に任せないと自分じゃできなかった。 一年目は準備期間でしたから、収益はほぼ無く、支出ばかり。 二年目はいよいよスタッフを雇用して、食品加工事業を軸に置き、町の活性に繋げて行けるように展開していきます。 先日、知人数人と井戸端会議をしていた時のことです。 知人Aが「◯◯集落は県外の大金持ちの社長と組んで、◯◯(ある魚)を大々的に売り出そうとしている!きっと盛り上がるはず!」と嬉しそうに言っていました。

          やっと会えた!クソじじぃ。

          行動分析学の記録で「みんな」から「個」の保育へ ~園児からのボトムアップ保育~その3

          その子の育ちがある前にも書きましたが、例えば「(子ども)大声で泣いて要求する」→「(保育士)応じない」→「(子ども)もっと大声で泣く」→「(保育士)もう、しかたないね。と応じる」 とすると、も子どもは「もっと大声で泣けば要求が通る」と学習してしまいます。 この大声で泣くという行動を減らし、「貸して」とか「ちょうだい」のように違う好ましい行動に変えていくには、子どもがそれを習得する時間が必要です。なんならもっともっと大声で泣くようになります。 大人の都合のいいように子どもはすぐ

          行動分析学の記録で「みんな」から「個」の保育へ ~園児からのボトムアップ保育~その3

          行動分析学の記録で「みんな」から「個」の保育へ ~園児からのボトムアップ保育~その2

          翌日から実践昨日のA先生のアドバイスを受けて、さっそく保育士は気持ちが楽になったようでしたが、これで課題解決ではありません。 研修内容を実践で活用でき、日常の保育の質が向上し、何より、子どもの支援になければ意味がありません。 さらにそれを継続するためには記録の付け方が重要だったのです。 感情的な記録ではなく、行動分析学の思考を維持するための記録です。 それは、 ①子どもをよく観察することから始まり ②保育士自身がどんな関りをし ③結果どうなったかを記録する 実は保育士自身の行

          行動分析学の記録で「みんな」から「個」の保育へ ~園児からのボトムアップ保育~その2

          行動分析学の記録で「みんな」から「個」の保育へ ~園児からのボトムアップ保育~その1

          保育や教育にも流行りがありますよね。 私が保育園に関わった当初は、テレビでヨコミネ式が大々的に放送されていて、「すごい!」と思いました。 その後には、「子どもの主体性を重視した保育」なんて言葉がよく聞かれるようになりました。 その他スマホの見過ぎはよくないとか、睡眠時間が短いと日中の活動が悪くなるとか、、、いろいろ学びました。 流行りと言ってしまうと、ファッションのように時代とともに盛り上がって、すぐに消失してしまうような印象になりがちですが、どれもいい保育で、どれも子ど

          行動分析学の記録で「みんな」から「個」の保育へ ~園児からのボトムアップ保育~その1

          お前じゃムリ?

          きのうは2月29日で「肉の日」だったそうで、妻が晩ご飯はすき焼きにしてくれました。 生たまごが絡まったAコープで半額で買った牛肉は本当においしかったです。 生たまごは立つか?生たまごをおかわりしたくなったので、冷蔵庫からたまごを持ってきて、思い付きでやりたかったことをやったんです。 生たまごを立ててみたかった。 数回チャレンジしましたが、コロンコロンと転がります。 妻が言いました「茹でてないから立たないよ」 私が言いました「生たまごでも立つところがあるらしいよ」

          田舎でイベントをやる大事さを知った話

          銀行の審査がひとまず通って、左目のピクピクは治まりました。 税理士に相談したら、「私も左目です。だいたいの人は左目ピクピクですね。右目の人は少ないです。」と言っていて、「なんだ、そうなのか~」と安心しました。 上棟式(棟上げ)を行いました。先日、事業の拠点となる、食品加工場の上棟式を行いました。4月からここでの仕事を軸としながら、栗生の価値を深掘りしていきます。 この時期にしては珍しく雨の日が続き、棟上げがいつできるかギリギリまで決められず、地域の人々にもごく少数の方にお

          田舎でイベントをやる大事さを知った話

          社長は見積もりにビビり、スタッフはスーパーアドバイザーにビビるの巻

          何事も初期投資はかかるし、始まってみて夢と現実のギャップを知りますね。 夢から覚めるまずは小さく始めた方がいいに決まってる 4月から事業を展開していく準備が急加速してくると、支出がどんどんどんどん増えます。 ここで感覚が鈍くなってどんぶり勘定になってはいけないと考えているのですが、買わないとやりたいことがと出来ないし、買うとお金はすぐ無くなる。家でパソコン一つでできる仕事ならいいのですが、機材が、、、いるのです。 中古品も考えたのですが、建物に機材がちゃんと収まるのか、

          社長は見積もりにビビり、スタッフはスーパーアドバイザーにビビるの巻

          分け合うことの大事さ

          「われわれには、対人関係の問題以外の問題はないように見える。 」(アドラー『人生の意味の心理学』(下)) 全てとは言わないまでも、割と多くの時間、他人と自分との関係に悩んだりしていますね。少しは自分の健康とか、家の修繕とか、車ぶつけたとか、他人が関係ない悩みもあるでしょうから、全てが人間関係の悩みとは言い辛いですが。。。 楽になる思考以前、先輩僧侶に教えてもらったのですが、 「わかりあう」と言うときに、「分」「解」という字を使いますよね。 「分かり合う」「解り合う」と書き

          今年は会社設立したんだった

          noteに投稿し始めたのは最近ですが、投稿しようと下書きを書き始めたのは実は2年前の2021年の年末。 まだコロナ禍一年目で、ロシアとウクライナの始まってなかったです。 投稿しなかった理由は、書きたい内容が今暮らしている地域への危機感から、何をどうするべきかということだったのですが、その頃それをアウトプットしていたら、ネガティブ思考をしているだけと思われ、仕事やこれからやりたいことへの支障がでると考えられたので、ずっと世に出せずにいました。 アウトプットできないならインプッ

          今年は会社設立したんだった

          保育園廃業を決定した理由をお話します

          保育園を閉園するに至った話をしたいと思います。 ちなみに、保育事業はやめますが、社会福祉法人の事業はすでに別の展開をしていて、継続しますので、M&Aのお誘いとかはお断りです。 事業廃止までの流れ基本的に法人は、すぐに活動をやめるとか解散することはできません。手続きは数枚の書類を所轄庁や市町村役場に提出することでできるのですが、そこに至るまでに、何度も理事会(役員会)をしなければならず、令和6年3月で保育事業を止めようと決めたら、バックキャストで計算し、半年前までには所轄庁に

          保育園廃業を決定した理由をお話します

          働く喜びを実感する日だね

          「勤労感謝の日は働く喜びを実感する日だね」 昔NHKの夜の7時のニュースで、小さな船外機にのった年配の女性が言った言葉。 東北の震災で津波が起きた海に、1年8か月経って漁師として復帰した日の取材だったと記憶しています。 すべては縁による生まれる時代も、生まれる国も、どんな親の元へ、どんな容姿で、どんな境遇の家か、男か女か、、、、何も選べずに生まれてきたわけです。 生まれるところから選べないのだから、生き方も実は選べていないのです。 志望校や就職先や、結婚相手は選んでいる

          働く喜びを実感する日だね