画像生成AIに奪われる仕事について(2)
(参考)
(引用元)You Tube: TBS NEWS DIG『中国で「画像生成AI」急速な普及の影で…失職するイラストレーター急増 著作権侵害などの社会問題も』
前回のお話の続きです。=>
(その2)イラストレーターは画像生成AIに仕事を奪われない
前回はイラストレーターがAIに仕事を奪わる面について述べましたが、
今回は逆の視点で、現時点において画像生成AIは特にクオリティの面で人間のイラストレーターに勝てない部分もあることについて、わたしの思うところを記したいと思います。
AIが人間のイラストレーターに及ばない点についても、上記引用元のニュース動画において、軽く触れられていました。
わたしは、画像生成AIの問題点は、次の3点があると考えます。
(1)絵描きとしてのクオリティ(物語性のある画像)
(2)著作権について
(3)オリジナル性
(※今回、上記(2)及び(3)については、理由はかなり明確ですが、それぞれ専門性が高い話であるし、深堀すると話が長くなるため、別の機会にと考えます)
上記(1)のクオリティとゆうのは、求められる画像の利用・用途(物語性のある絵)に応えられるイラスト(画像)については、AIは苦手なのでは? と感じる点です。
「物語性のある画像」とは、たとえば漫画(コミック)や小説の挿絵などが分かりやすい例と思います。
たとえば、上記の引用元の動画では、AIに対して「目の見えないキャラクター」の設定を入力しても、「目の開いたキャラクター」を出力してしまうとゆう例をあげています。
実際に画像生成AIを使用して実感することではありますが、
画像生成AIは必ずしも思った通りの画像を作成できない場合があるとゆうことです。
画像生成AIに対し、たとえば「風になびきながら飛んでゆく上着」にとゆう目的で、下絵を添えてプロンプトを入力しても、
「風に吹かれている人」、「服に生首だけ付いてる」、「服に手だけが付いてる」などの画像、あるいは服のみであっても形状が異常であるものが出力されて、
「わたしが思うとおりの絵」が出てこないのです。
(それはそれで面白いのですが)。
こういった問題点については、AI自体の基本的な能力もあると思いますし、プロンプトなどの入力操作の能力にも依存する要素もあるのだろうと思います。
「AIに絵を描かせる能力」といいますか。
(わたしの場合、AIの知識や操作能力がもとから高くないこともあるのでしょうが。ただ、わたしは逆にそのような画像生成AIの予想外の出力にも、面白さを感じています。)
たとえば画像生成AIによるマンガ作品を見たことがあるのですが、1コマごとに絵の作風や世界観、より悪い場合は絵そのものが異なる場合があります。
(そういった、画像の不統一性を最初からありで作製された漫画もあったりしますし、それはそれで、面白みがあるかもです)
わたしが感じる現在の画像生成AIの状況では、物語性やそれに沿った細かい設定に応じる画像を生成することが容易ではない面も、まだまだあるような気がします。
こういった絵の統一性に対しては、プログラムやプロンプトなどについての個人的な技術の取得(向上)、あるいは今後のAIの発展によってより改善されるかもしれません。
ところで、上記の引用動画では、中国の方のイラストレーターが短時間でAIに負けない品質のイラストをささっと手早く仕上げてしまう様子が映し出されています。
(わたしには、そのほうが衝撃的な場面ではありました)
高い技術や才能を持ったイラストレーターである場合は、AIに任せるよりも、自分自身で自分のイメージを表現した方が迅速かつ確実にハイクオリティのイラスト(画像)ができるものと思いました。
そのときは画像生成AIは人間のイラストレーターには及ばないのかもしれません。
ただ、一方で、元より絵を描く能力がない人において、AIは画期的な道具であることも確かなことです。
たとえば、求められるイラスト(画像)が「美少女キャラクター」でさえあれば詳細のディティールはそれほど重視しないような大枠のオーダー(発注)である場合には、ものすごく能力を発揮するのでしょうか。
上記で述べたようなクオリティの高い画像(イラスト)、オリジナル性のあるもの、物語性の強いものを求める場合は、「人間の手」の方が優れているのだと思いました。
「優れた技術をもった人の手」による製品が、機械で量産されたものよりも高級品であり、高いクオリティがあるとゆうことは、
そもそも、家具のような工業製品やカメラなどの精密機器など、より生活に密着した多くの製品に共通していえることと思った次第です。
※上記の絵は、ある作業の過程で画像生成AIに作ってもらったもの。
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