のらふくろうと湯川秀樹

さて、本日も30分タイマースタートです。
今日は何を書きましょう。
今、湯川秀樹さんの『科学を生きる』というエッセイを読んでいます。
読み途中のため、最初のエッセイ「思考とイメージ」を少し引用します。

物理学のような法則性のはっきりしている学問では、数学を使うのが一番有効な方法になっています。 中略
このような方法は、事実との突合せによる検証の過程においても、また思考や推論の過程を他人に納得させたり自分で諒解することにおいても、一番有効である 中略
しかし他方では、理解や納得を含む思考一般の過程で重要な役割を果たしながら、それ自体は数にならないものがあるのも事実です。

湯川秀樹『科学を生きる』思考とイメージ

この後に、「それ自体は数にならないもの」として、「イメージ」「図式」を挙げて、科学が示す論理や合理性が、これらの「それ自体は数にならないもの」を通じて社会で納得されていくというようなことが書かれていました。

これを読んで、YoutubeチャンネルReHacQ−リハック−【公式】野村泰紀先生が物理学についてお話しする動画内で、「重力場のような難解な事象については、物理学者でもイメージはできない、あくまで数式上こうなっていて、実験結果もあるので、それで納得しているだけ」というような内容をお話しされており、そういうものなのかと思ったことを思い起こしました。

昨日書きかけた、のらふくろう氏の小説は、魔法という不思議で当たり前のものを持ち出して、難解な物理の理論を共通の原理として説明するという、「空想の不思議を現実の理解不能な物理学で説明する」というフォーマットがなんだか勉強になる!という錯覚をもたらして、物理学への興味を掻き立てる素敵な

ミルクの時間です。

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