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はじめまして、note

ここは一匹のやまねこの縄張りである。

さて、どうやら私には人の心がないらしい。

人の心といっても良心だとか、優しさだとか、情愛だとか、そういう暖かなものが欠落しているのではない。

例えば、猫が好きだ。何の罪もない、一生懸命生きる猫が捨てられたり、察処分されたり、虐待されたり、多頭飼育崩壊に苦しんだり、とにかく人間の身勝手さのせいで苦しむのに耐えかね、とある保護猫団体でボランティアをしている。

あるいはとある象牙の塔の中で、生活の破綻した後輩の相談に乗り、帰宅予定を二時間ずらすことになったこともある。ちなみにその子の生活は私の卒業間際になってもなお改善の兆しを見せず、強引に学内のしかるべき機関へと顔を繋いだ。(こういう処が「人の心がない」とされるゆえんかもしれない)

以心伝心、だとか、もっと言葉にならないもの、人間みというか、欠点ともされるようなそういったもの、そういう意味合いで「人の心がない」らしい。とはいえ、まあ、若いころはそのことで思い悩むこともあったが、近頃はもう、それならそれでいいか、と開き直りつつある。

さて、私こと「やまねこ」は、数年前とある精神科医により自閉症スペクトラムの診断を受けている。なるほど「人の心がない」というのも納得がいく。「まっすぐで高潔」だとか「他者に(知識や労力を)与えることを当然のこととしている」などと褒められる一方で、「これくらいわかるでしょう!?」「なぜ察してくれない」と信じられないようなものを見る目を向けられる。生きているだけで褒貶毀誉を受ける。そういう存在である。

ここでは私はただの一匹のやまねこである。とある象牙の塔の中のしがらみとか、研究者の仁義だとか、政治的な正しさだとか、そういうことを一切無視して書きたいことを書き、言いたいことを言う。嫌になったら消す。猫だから。

にゃーん。ねこだいすき


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