できないなら仕方ない
どうやら、私の夫は『半分残す』ということができないみたいだ。
我が家は子どもが3人いたということもあり、おかずを大皿に盛ってそれぞれが取り皿に取って食べていた。
年月が経ち、今は息子1人が同居する3人暮らしだが、今でも大皿に盛るクセが抜けなくて、ついドサッと盛ってしまうのだが…。
息子がアルバイトで遅く帰る日は、おかずの4割くらいは息子用に残しておきたいと私は思っていて「〇〇用に残しておいて」と伝えても気がつけば2割くらいしか残ってない。
「いや、残してって言ったよね。そりゃ『これだけ』とは言わなかったけど、3人しかいなくて、1番若い子どもに残す量ってなんとなく分からんか?」と心の中で怒り爆発。
たまになら「今日は食べ過ぎたのか」で終わるけど毎回となると「???」
私には理解不能だった。
元の全体量があって、3人で分けたらどのくらい残せばいいか?…なんて小学生でも分かることなのでは?
その度にイラッとしてた私。
でもね、ある時ふと頭をよぎった。
『もしかして、分からないんじゃね?』
私には、1番最初の全体量がずっと記憶にあり、半分食べたら残りはこのくらいだなっていう計算ができる。
でも食べていくと目に入る全体量はどんどん減っていくので、最初の全体量をしっかりと認識してないとすると、残す量が分からない…なんて人もいるのかも、と。
いやいや…子どもじゃあるまいし、大の大人がそんなことある?と一瞬思ったけど、いや、それは私のモノサシだ。
そういう人もいるだろう。
できないんなら仕方ない。
なんでできないのか?とイラッとするより、できないものはできないとある意味私が諦めればイラっとしない。
そう、最初から息子の分は取り分けておけばいいだけなのだ。
こうしてくれるだろう、と勝手に私が決めて期待していただけ。
相手がそうしなかったからといって、それで私が腹を立てるのはお門違い。
できないなら仕方ない。