スリランカ滞在振り返り(ご近所編)
スリランカの人は見ず知らずの他人にも温かいという話です
どのブログを見ても、コロンボの詐欺以外は、人が良かったというのが大半だけど、それは本当。
外国人が「日本人はみな親切」というのと似てる。
スリランカ人と日本人は、全然違う文化なのに、どちらもざっくり言って穏やかで平和的。話しててなんとなくシンパシーを感じる。
インド人と話してるとあんた宇宙人?と思ってしまうことがよくあるけど(笑)、スリランカの人と話している時は、違和感を感じない。
お隣に住んでいる私の住居のオーナーも、めっちゃフレンドリーで親切。
「困ったことがあったらいつでも電話してね。24時間いつでもOK!」と言ってくれるし、実際、トイレの水が止まらなくなったり(押しボタンの押し方にコツがいる)、電気が付かなくなったり(あるコンセントのアンペアが異常に低くてそこを使うとブレーカーが落ちることが判明)、朝晩問わずヘルプミー電話しちゃっているけど、いつもすぐ駆けつけてくれる。
顔を合わすと、大丈夫?問題ない?と心配してくれる。
「週末暇だったらいつでもうちに来て!奥さんとおしゃべりすればいいよ。勝手に門開けて入って来ていいから」と気遣ってくれる。
クリスマスには、一人で通常運転の私に温かい食事を持って来てくれた。
毎日寒いし料理しないから温度があるご飯、嬉しかったなー。
このオーナー夫妻の人柄のおかげで山中の一人生活でも結構救われてる。お二人とも世界中の大学で教えていたそうで、マダムは北海道の大学でアニマルサイエンスを1年間教えてたことがあるとか。夫婦でいつも違う国にいたとかで、今は悠々自適の老後生活を夫婦でエンジョイしているらしい。おっきな家なんだけど、1Fにピアノがあって、ピアノの上には世界中のお土産が飾ってあった。
他のご近所さんも、道で会うとみなさん笑顔で挨拶してくれる。
3軒となりのおじさんは、通勤時間に私が通りすぎようとするといつも自分が呼んだスリーウィラーに相乗りさせてくれる。
でも絶対お金を受け取ってくれない。
山道の途中で私を見つけても、スリーウィラーを停めて乗れ!って言ってくれる。ありがたい。
おじさんは私の職場横のバス停から、更にバスで街に通勤してる。
スリランカでは車販売のパン屋が町を走ってる。ある日近くに停まってたので買おうと近づいたら、私が買うつもりだと思わなかったらしく走り出してしまった。パンを買ってた2軒隣のおばちゃんが気づいて「買うんだね?」聞いてくれて、車を大声で止めてくれたこともあった。
メインロードから山道への入り口付近は、通勤狙いのスリーウィラーのおじさんたちが溜まっているんだけど、毎朝毎夕挨拶してくれる。
来たばかりの時に、会社の人が毎日付き添って彼らを使って通勤を助けてくれていたおかげで、一人で通勤するようになってからも乗って帰りたい時は、いい?の一言で気軽に乗れている。乗れば黙っていても家の前まで走ってくれる。
その中でもメガネのおじさんは、山道の途中で私を見つけると「同じ道行くだけだから」とサービスで乗せてくれる。私にだけでなく、誰にでもそうしているのを何度か見かけた。なので、スリーウィラー利用時は、メガネのおじさんを一位指名している。
毎週金曜日は、週末の食料を買い込んで帰るんだけど、一昨日は帰るころ雨がザーザー降りになった。雨になると、みんながスリーウィラーを使うので、つかまらなくなる。それも仕事終わりでみなさん帰宅の時間帯。
案の定、溜まり場には1台も停まってなくて、メインロード走ってるのは当然お客さん乗せてるし、つかまえてもどうせ山の中行ってくれない。
大きなパパイヤや牛乳の入った袋を持っているのでつらい。でも仕方ない。
徒歩帰宅を決心して山道入って数分後、後ろからスリーウィラーの音とともに「マダ~~~ム!」と叫ぶ声が。
メガネのおじさんじゃー---ん。
「おじさーん💛あなたを探してたんだよ~。ゆーあーまいひーろー!!!」
と雨除けシートを潜り抜けて乗り込むと、ニコニコと笑顔の素敵な中高生ぐらいの女の子が。
「マイドーター」
「えー--まじ!?はじめまして!」こんな大きな娘さんがいるとは。
「お父さんはいつもめっちゃ親切!いつも助けてくれるんだよー」と娘にほめちぎっておいた。
娘さんは先に途中で降りた。
「この路地の奥がうちなんだよ」
へぇ~ご近所さんだったんだ。
通勤の山道は、人にあったらできるだけ笑顔でハローを無料配布している。
特に門の中にいる人は、目が合ったら必ず。みんなにこやかに返してくれる。
これは職場でも、日本に行く人たちには言ってる。
可能な限り近所の人に顔を覚えてもらって、できるだけ友好関係を作っておけと。なんかあった時助けてくれたり、優しくしてもらえることもあると思うから。外国人ってだけで警戒されるから、いい人でいるように。
スリランカの人はみな穏やかで優しい。キツイ性格の人にあったことがない。ウチの日本かぶれの社長以外は(笑)いや嘘です(笑)
彼はスリランカの発展のためにスリランカを本気で変えようとしていて、孫正義ばりに働いている。そういう人が周りに厳しくなるのは当たり前。
ご近所のエピソードを並べたけど、まだまだあるし、辞めちゃった職場のスタッフだって、休みなしで私をケアしてくれた。
信心深い人が多いからかもしれない。なんか慈悲深いというか。
見ず知らずの私に、普通の日本人が考える以上の親切をくれる。
旅の人はインドで疲れたらスリランカに癒されに来てほしい(笑)
でもきっとまた刺激が欲しくなるんでしょうねえ旅の人は。