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3度目の3ヶ月上達法、2巡後の練習(ブラシと工程の研究)

2巡後の練習は、練習、というか研究。
よっぽど研究好きなのか、3ヶ月上達法をすると必ず出てくる研究w

ブラシと作業工程の研究をします!


ブラシの研究

とりあえず氣になっているのはぼかす時のブラシ
基本的に塗るのはベタ塗りの方がやりやすい。変に抑揚つけるとデコボコしてしまう傾向がある。
アニメ塗りのごとく1影、2影のように考えていき、要所要所でぼかす方がやりやすいのだ。
(今はだいぶ改善されたけど)
なので、片ぼかしのようにできるブラシを探す。
※procreateを使ってます。

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【片ぼかし用ブラシの描き味メモ】

片ぼかし試し

〈エアーブラシ系〉
ツルッとした感じにキレイに馴染む。
ソフトだとエッジが柔らかいのでより滑か。
ハードだとエッジがたつ時あるので、それはそれで利用してもいいかも。

〈スプレー系〉
雲っぽいムラ感。
太いと粒子感がでてくる。

〈水彩系〉
・ウェットスポンジ 
塗りむらが強い。アナログ感がある。ガッシュで白を混ぜた時のような感じ。

・ウェットグレーズ
ウェットスポンジよりおとなしいので、少しだけ味を出したいという時にいいかも。
ウェットスポンジがガッシュだとすれば、こちらは透明水彩に近い。

・ウォッシュ
軽めにだと少しザラっとした感じにぼかせる
強いと独特の筆ムラ感がでる

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描き味を試しつつ描いてみました。

【描画用ブラシの描き味メモ】

描画用のブラシは、円ブラシ、ブラシペンあたりだな〜とそれ程研究しなかったのだけど、これを書くにあたり氣になったものを試してみました。

ブラシ試しがき

〈エアーブラシ系〉
エアーブラシは、(柔らかい〜固い)ブラシ、(柔らかい〜固い)ブレンド、(柔らかい〜固い)エアーブラシと3種類あって、どう違うの氣になっていた。
(柔らかい〜固い)ブラシを標準とすると、エアーブラシは使い心地が柔らかく、すぐに強く塗料が出る感じ。口径も小さいので、細部用かな?
ブレンドとそうでないものの違いは、下の色をくうかどうか。固いブラシはかなり画面をこすってくる印象。

〈円ブラシ〉
今回やってて氣付いたのが、エアーブラシの固いブラシと円ブラシはとても似ている。円ブラシの方が滑らかさがあって手との直結感がいいので、自分的には円ブラシがデフォルト感強い。

〈水彩系〉
水彩のウェットグレーズとウォッシュは乗算で、下の色は溶け出さない。
ウェットスポンジは下の色を混ぜながら標準で乗っかってくる感じ。

〈スプレー〉
スプレーは粒子感があるだけで、柔らかいエアブラシ(標準)とそんなに違わない印象

作業工程の研究

ブラシの研究と並行して、師匠の動画を見まくり、作業工程の研究。

師匠の工程

突飛なことをしているわけではないので、見てる時はふんふんなるほどと思うのだけど、いざやってようとすると頭の中がゴチャゴチャして、訳がわからなくなってしまう。
なので、工程を書き出す!もうそれしかない!
結構色々な方法で描いているのだけど、要約するならば

1、ベースに彩度の低い肌色(グレーの時もある)
2、シェード、ライト、赤みを軽くつけ、全体をぼかす
3、ハイライト、オクルージョンシャドウの描き込み
4、顔の下半分から細部の描き込み(目は邪魔にならない程度にトーンを合わせておく)
5、上半分も描き込んでいき、全体(装飾部分も含めて)を詰めていく

使用ブラシは雰囲気からすると、円ブラシっぽいもの、ブラシペンぽいものが多く、使用レイヤーは顔1、髪1、ブレンドモードは標準(おそらく)と大変シンプル(装飾部分は別っぽい)。
基本的にいわゆる厚塗りの描き方だと思う。
自分は難しく考えすぎてた。

動画を流しながら、気になったところは実際に手を動かして、ブラシの具合などを確かめつつラクガキ。

特に何も見ず適当に描いてみた

師匠と自分の違いを知る

久しぶりに会う知人にプレゼントとして練習がてらに描いてみたりしてみた(不純な動機&果たして喜んでもらえるシロモノなのかは置いておく)。
仕上げるスキルってまた別物だから、やっぱり本番の枚数重ねないとなっていう部分は確実にありますよね・・・

やっていて思ったのだけど、自分の考え方の癖として、基本的にモデルありきなんだな、ということが見えてきた。
モデルを引き立てるためにはどういうふうに組んで行けばいいのかな?という思考(これが『方々に技術を会得せねば』に陥らせているというのも分かってきた。今回は置いておく)。
(自分がどうしたいとかはなく、何なら自分の方向に捻じ曲げるなんて有り得ないくらいに思っていたのだと思う。自覚はなかったけれど。これも今回は置いておく)

知人を引き立たせる為の表現方法を考えていった時、当然だけど師匠とは異なってきた。
同じ具象寄りだとしても、表現の方向性は様々だな〜とあるということを痛感。

改めて師匠の絵を見てみると、作家としての強い方向性を感じる。
どの絵を見ても共通する何かがある。
今のままの自分だと、あちこちの表現に引っ張られ、そうはならないだろう。
そして自分の描いたものと決定的な違いを感じた。
師匠の絵は空気を感じさせない。
直接触ってる感じ。
デジカメとフィルムカメラの違い、みたいなのがある。
おそらく、自分が描きたいのはフィルムの方なんだろうと思うけど、直接鷲掴みされる感じに憧れを覚えたりもする。
この辺、意識的にやらないと師匠には寄らないし、今後についてはよく考えないといけない。

それと、技術的なところにも一つ氣付いた。
肌のベースに彩度の低い色を置き、後で彩度高めの赤みを持ってくるのは、彩度の高さで手前感を出す、という意味合いもあるのではないか?
色々いじって彩度感が均一になってしまった時、特におかしいというわけではないけど、何かが足りない感じになった。
師匠の絵には迫ってくる迫力がある。
この彩度感覚が大切なんだな。

またもや適当に思うままに練習

あまり頑張りすぎず、ブラシと作業工程に氣をつけながらだけ描いてみる。
工程は自分のやりやすいようにある程度カスタマイズしないといけない。
人間が違うので頭の構造や身体感覚が違い、やりやすさが違ってくるのは必然だ。
自分にとって快適に作業できる→良い作品につながる
これ大事!!
師匠を踏襲すべきか(出来るだけ揃えた方が寄せられるであろうという目論見)、自分のやりやすさを優先すべきかで悩みまくるが、こればかりはたくさん描いて自分なりの工程を見つけていくしかない。

自分なりのバランスで作業工程に注力してやってみたのがコチラ。

自分としてはかなり無駄なく作業できた!
似るとかを意識せずに描いたらむしろイラストとの融合性がでて可愛く描けた。

師匠の絵を改めて研究してみる

師匠の初期の絵と現在の絵

師匠の初期の絵と現在の絵と比較したものがあったので研究。
今の自分と初期の頃の師匠とに共通する部分も結構あって、どうやって現在のようなったのかとても参考になる。

・3D感→イラスト的な処理
前は3D感が強い。
今の方がイラスト的な処理(線だったり、定型句的な)があり、そこが魅力なように思う。
絵画的にまとめる能力が高くなっている。
いい感じのラフさ、ランダムさ、それによる柔らかさが現在の師匠にはある。
・ハイライト
前はむやみやたらと入れている印象があるが(自分も)、今は決めるとこ決めてる感じで抜群に上手い!!
この辺は描いてる枚数かもな。

写実による呪縛

写実に寄ろう、似せようとしすぎてしまうと、どうしても硬さがでやすい。
以前の師匠もそうだし、今の自分がそうだ。
写実にはない魅力を出すには写実から離れるしかない。
それをどう壊していくのか。

答えは見つからないが、やっていくしかない。


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