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4発快勝エバートン モイーズが選択した意外なトレンドと北欧の巨人(プレミアリーグ第24節 レスター戦)
みなさん、お久しぶりです。12月下旬から1月上旬は忙しくて新年の挨拶すらできてませんでしたね。春休みに入ったのでまた記事を書いて行こうと思います!!
エバトニアンにとって昨夜は最高の夜でしたね。モイーズに変わって攻撃が変わったと感じてはいましたが、まさか4点も決めてくれるとは思っていなかったです。
今回は私の考えるモイーズ就任からの変わった点について、レスター戦を元に書いて行こうと思います。
右サイドバック問題
モイーズ就任の際、私が期待したのは攻撃の改善と右サイドバック問題でした。最年長ヤング、怪我がちなコールマン、殻を破り切れていないパターソン、ユース上がりディクソン、彼が誰をファーストチョイスに選ぶのか私はわくわくしていました。しかし結果はいずれの4人でもなく今季加入後、出場機会に恵まれていなかった北欧の巨人、オブライエンでした(就任後4試合で3スタメン)。
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近年トレンドである本職センターバックの選手をサイドバックで使うという、ダイシ時代では考えられない手腕で我々を驚かしてくれましたね。しかしクンデやグアルディオルと異なるのは、主に守備特化の偽サイドバックということです。これによって守備面、攻撃面の両面で良い効果が見れました。
守備面
守備時はセンターバックらしい対人の強さと高さでオープンプレー、セットプレーともに貢献し、オブライエン先発の3試合で2度のクリーンシートに成功しました。先ほど名前を挙げた4人には守備の強度が足りないとは薄々思っていたので、センターバックである彼をコンバートさせたモイーズの手腕にはあっぱれです。
攻撃面
ビルドアップ時、彼はターキー、ブランスと共に3バックを形成し、ダブルボランチであるゲイエ、ガーナー合わせた5人でボールを回します。
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これによってミコを左サイドの高い位置に置き、エンジャーイにボールが渡った時に素早くサポートに行けるようになりました。これによりエバートンのエンジャーイ依存とミコの走行距離の負担を改善できるようになりました。さらに、ベインズのコーチ就任(?)の効果も相まってミコのクロスの質はここ数試合でとても上がったと感じています。中でボールを待つべトやドュクレも走り損になることなくいいこと尽くめです。
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中盤の異彩の復帰
ここ数シーズンのエバートンの中盤の選手を思い出してみて欲しい。オナナ、アラン、トムデイビスなど走れる、強度のある中盤の選手が多かったと思う。そのため近年退団したアンドレゴメスのように足元のある中盤は珍しかった。だからこそこの試合でスタメン復帰したガーナーのようななんでもできる中盤はエバートンの中盤では異彩と言っていい。
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赤い悪魔ユース出身の彼の最初の印象は背の高いボランチだった。しかし昨夜の試合の彼は私の第一印象を大きく覆させるものだった。ピッチ全体をカバーする走力、アランやゲイエに劣らない守備強度、文句のつけようがない長短のパスにコーナーキックをはじめとするクロスに思わず感嘆の溜息がでた。この異彩のおかげで戦術の幅は大きく広がり、DCLと違い裏抜けが武器のベトはより一層輝きを放つことができる。
愛され続けた放出候補
サッカーファンの間で記憶に残り続ける選手には2種類あると思う。1つ目は圧倒的な記録を残したり、衝撃を与えた選手だ。バルセロナのメッシ、ACミランのマルディー二は圧倒的な記録により伝説として語り継がれ、ハメスロドリゲスは1シーズンしかいなかったのにも関わらず未だにエバトニアンのハートを掴み続けている。
そして2つ目はファンに愛された選手だ。泥臭いプレー、一生懸命なプレーをする選手は実力を問わずファンから愛される。ユナイテッドのカバー二や我らが日本代表、レスター岡崎は他サポータにもファンが多い。そんな選手がエバートンにも所属している。ギニアビサウ代表ベトだ。昨季に加入した彼は決して順風満帆なシーズンを送ってこなかった。DCLの陰に隠れ、シェルミティやブロヤの活躍により3番手になることもあった。常に退団報道が飛び交っており、今冬に放出される可能性も十分にあった。しかし点に絡んだ際のパフォーマンスや手を抜くことがない泥臭いプレーにエバトニアンの心は鷲掴みにされ、我々全員が彼の活躍を祈っていた。
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そんな我々の祈りが届いたのだろうか、ブロヤとDCLの負傷、ガーナーの復帰、モイーズの就任。彼にとって最高の舞台が整ったのだ。昨夜彼は2ゴールを決め、俺がエバートンの9番だと雄たけびをあげ、自らの存在価値を示した。泥臭いプレーで愛され続けたアフリカ人ストライカーが記録によって愛される時が来たのだ。
あと彼のゴールパフォーマンス好きです(笑)
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おまけ
我らがピック兄さんがアシストとクリーンシートを記録しました!!
何気にこれが一番嬉しいかも(笑)
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