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岐阜旅、飛騨街道縦断
「旅行行くけど暇?」と友人からLINEが着たのが1月4日。
行ったことない場所に行こうとなり、伊勢か飛騨か迷った挙句、飛騨に決定。
ちなみに日程は1/8〜10。唐突過ぎだろ。
太陽が昇り始めた頃、6:30に名古屋駅で集合。
この時、名古屋在住のフッ軽友達に電話して、「8時から飛騨に行かない?」と誘ったが、断られた。もうフッ軽と呼ぶのはやめよう。
モーニングを食べて、8時にレンタカー屋を借りて、早速出発。
1日目
飛水峡
まずは、ドライブがてら飛水峡へ。そんなにメジャーではないようで、誰もいなかった。
大都会名古屋からたった1時間で、エメラルドグリーン色の綺麗な飛騨川が見られるとは。
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再び車を飛騨古川方面へ走らせる。
遠くの山々が雪を被っているので、現地は寒いかもなーと話しつつ、千光寺に立ち寄る。
千光寺
しかし、我々の認識はかなり甘かった。
まず、千光寺は開いてなかった。そして、お寺に行くまでの2kmくらいの峠道が雪道で、タイヤが空転してしまった。
仕方なく、道幅の広い場所に停めて、徒歩でお寺周りを探索。見た目は完全に放置駐車。
峠を上った所に位置するため、景色が良かった。また、飛騨に来て最初の雪景色だったため、ここでテンションはかなり上がった。
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飛騨古川
お腹が空いたので、飛騨古川でお昼に。
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名物 朴葉そば
「君の名は。」に登場した店らしい。店員さんが2人来て、2回説明してくれた。
ごめんな、君の名は見てないのよ。
よく観光地である自由帳が、この店は現在48冊目らしい。アニメツーリズム大成功してる。
食べ終わった後は街を散歩。
空いてる店はあんまなくて、というかお店自体少なかったけど、街並みが素敵で歩くだけで満足。
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気付いたらもう15時半。温泉宿だし、早めに宿でゆっくりしよう。
その前に、宿の近くに景色が良さそうな橋があるらしいので、寄り道。
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奥飛騨温泉郷
宿のそばに温泉があったので、チェックイン前に1回入っておくことに。
この寒さの中服を脱ぐとか正気じゃないだろ、とあまり乗り気ではなかったが、入ってみると
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もう出られない。
無料で入れる辺り、温泉郷の力を見せつけられた気がする。
宿に到着。
奥飛騨温泉郷という名の通り、温泉宿が所狭しと並んでいる。道端の側溝から湯けむりも湧き上がってる。
今回泊まるのは「ゲストハウスつゆくさ」という宿で、貸切露天風呂があるらしい。
楽しみは後にして、飛騨牛を食べに行く。
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美味しい。美味しいんだけど、ちょっと脂が重いなと感じてしまった。飛騨牛がそういう肉なのか、それとも年齢が…
宿の温泉に入りに行く。
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最高。
貸切だから日本酒を飲みながら入った。恋愛の話をしながら。
友人の気になってる人に、最近彼氏が出来てしまったらしい。しかしその子は彼氏のことが好きじゃなく、ただ彼氏が欲しい人のようだ。浮気の経験もあるみたい。
そんな奴やめとけ、って思ったけど、
他人の恋に好き勝手言ってしまうの良くないと思って、折れた。
1時間くらい議論して、部屋に戻って寝る。
2日目
昨晩の露天風呂が最高だったので、朝風呂も入りに来た。
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今日は、天気予報で快晴だったので、西穂高ロープウェイに挑戦。
西穂高岳ロープウェイ
朝日に照らされた雪山に感動しながら運転し、始発の9時発のロープウェイに乗車。
平日にもかかわらず、大量の外国人がいて、臨時便に乗ることに。それでも、朝の中央線かってくらい人いた。
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ロープウェイで上がってる時点で景色が良いのは分かっていたが、降りて、澄んだ空気を身に纏い、暖かい太陽の光を浴びながら見ると、言葉では言い表せない感覚になる。
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9割は観光客だったが、登山者もいた。
ベテランそうなおじさんも写真を撮っていたが、「実は雪山初めてやねん!」と話してるのが聞こえた。今日は良い景色見れそう。
自分もレベル上げて雪山登れるようになりたいな。
気付いたら2時間経っていた。寒かったんだろうが、あまりの絶景に寒さは気にならなかった。
飛騨高山
昨日は飛騨古川を回ったので、今日は飛騨高山を観光。1時間ほど運転して、到着。
ラーメンか飛騨牛か迷ったが、結局ラーメンに。
自分はフィーリングで店を決めることが多いのだが、友人は口コミをじっくり見るタイプ。衝突はしてないが、決めるのに10分くらいかかった。でも彼のおかげで良いお店を見つけることができた。
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「しらかわ雷」
濃そうに見えるが、全然そんなことない。美味しい醤油ラーメンって感じ。
この店は2024年元旦にオープンしたばかりらしく、ラーメン屋だが渋谷の美容室みたいな雰囲気。
会計を済まし出ようとすると、少し緊張した顔付きの若い店長さん?に話しかけて頂いた。美味しかったと伝えて、店を出る。
昨日に引き続き、城下町散策。
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ここで運転を交代することになり、彼は試飲を3軒ハシゴしてた。やりたい放題。
こういう街並みは日本各地にあり、何ヶ所が訪れたことがあるが、高山は広かった。大通り一本だけではなく、角を曲がっても同じ街並みなのだ。
あと、建物が黒色なのも特徴的で、古さというより上品な雰囲気を醸し出していた。
下呂温泉 観光ホテル
満喫したので今日の宿、下呂温泉に向かう。
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こういうの見ると興奮する
下呂は、飛騨街道中の、中山道に合流する交通の要所として栄えたらしい。
車で行くと、一本道なのが分かる。
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下呂温泉は平安時代に発見され、湯ヶ峰に源泉をもつ温泉らしい。これで草津、有馬、下呂の三名泉を制した。
個人的に草津が好き。
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でも恋には効く温泉ではなかった
夕飯を食べ、ホテルの温泉へ。
とろとろ、という表現がぴったりくる、滑らかな温泉だった。
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露天風呂があり、昨夜に引き続き恋バナ。
自分は女子にドキドキしないと言われて振られることが多いので、そのことについて相談した。
結論は、人間は子孫繁栄のために生きてるから、恋愛をするように出来てる。だから、
子どもを作りたい=ドキドキする
従って、ドキドキしないということは、子どもが欲しくないから振られるということになった。
こんな悲しい結論ない。
泣きながら温泉を出る。
ロビーで雑談して、そろそろ寝るかって時に「1人寂しいんで、良かったら話しません?」と若者が話しかけてきた。
彼は長崎出身で、昨日車で下呂まで来たらしい。今日下呂に泊まって郡上八幡観光して、明後日から長崎で仕事と言ってた。強者だ。
そしてあと数分で23歳になるらしい。すごいタイミングに出くわした。
仕事や趣味の話してたら、0時過ぎてロビーの電気が消された。誕生日おめでとう。(普通に消灯の時間だった)
たまたま翌週に自分が長崎に行くと伝えると、「全然車出しますよー」と言ってくれた。
インスタを交換し、就寝。
3日目
郡上八幡
最終日。
昨日の彼と挨拶を交わし、郡上八幡城が見える展望台で合流することに。
それぞれの車に乗り込み、走ること40分。展望台に到着したが、霧で何も見えない。
彼は霧が晴れるまで粘ると言ってここで別れた。我々は城に攻め入ろう。
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城はどこ行っても同じように思えるので、わざわざ中に入らんでも…と思っていたが、ここは山城。最上階は非常に景色が良かった。それに、この城の建てられた理由が興味深かった。
1559年、郡上の支配を巡り、東氏と遠藤氏が争っていた。
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対抗して建てられたのが郡上八幡城
遠藤盛和が東氏に兄を殺され、弔い合戦を行うために築城したらしい。すごい理由。
そして東常慶は亡くなり、その子どもは逃げ延びた。
現在45都道府県を回ったことがあり、思ったのは日本史が大変面白い、ということだ。
各地の城や観光地に行くと、建物の解説を読んで、点と点が繋がるという経験をよくする。
郡上八幡城はその後金森氏に支配されるが、それも去年訪れた越前大野城の解説に出てきた。
もっと勉強したい。
城を出た後は、城下町散策。
郡上八幡で知ってることといえば、水が綺麗、と夏祭りのことだけだ。
確かにどの道を通っても側溝に水が流れていて、常に水の流れる音が聴こえてきて、耳を楽しませてくれた。
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ペットボトルで売ってる水を買って飲んでみると、スーッと喉に通る感覚がして、つい、美味しいと快哉を叫んでしまった。
飛騨高山はかなり観光客が多かったが、郡上八幡はほとんどいなかった。オフシーズンだからかな。外国人が郡上八幡観光に来てたら、かなり見る目があるな、って思う。
3時間ほど回り、いい時間になったので、あと1ヶ所だけ寄って帰ることに。
美濃
ここでは、「うだつ」を見るためだけに来た。
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「うだつが上がらない」で伝わるうだつだが、各家に寄って細かくデザインが異なっていた。
うだつが上がってるかどうか見た目でわかるの当時の人はどう思ってたんだろうか。
名古屋からの新幹線に乗るために切り上げて、帰路に着く。
全国の観光地と比べて、比較的人が少なく落ち着いていて、過ごしやすかった。
飛騨牛や高山ラーメン、蕎麦、地酒もあり
温泉地も多く、とても魅力的な地方だった。
今度は夏に来たい。