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手動式リフト 物語×お仕事

いきなりですが、屋内等での重量物の荷揚作業でフォークリフトが入れない場合どうされますか。高所の機械設置や高い棚への資材の搬入等で、電源も取りづらいときにご紹介したいものが手動式リフトです。

ジーニーリフト、スーパーリフト、マテリアルリフトがございます。

簡単に言うと簡易フォークリフトです。荷揚機も種類がたくさんございますが、これは電源などの動力不要で1人で操作出来る機械です。
もちろんフォークリフトよりもコンパクトですので狭い場所での作業が可能になります。

結局購入しました五葉のまつり
まわりで話題になっているわけでもなく、リアルタイムで読む必要も、急ぐ必要もないのに買ってしまう。今やハードカバーなんて高級品なんで文庫化を待つか図書館行くかですませばよいものを抑えきれませんでした。
大好きな漫画の新刊を買いに行く子供の頃のような感覚。7:3くらいで今回はスルーだったのですが、冒頭の試し読みを読んだら本屋に向かっていました。行きつけの店は予想に反し売り切れ。配本いくつやねん!?#
仕方なく他の書店へ。2冊しかなくギリギリセーフ!! 塞王より太い?読みにくい!重い!寝ながら読んだら死ぬヤツ!やっぱり小説は文庫派!
30ページだけ読んだけど既に傑作!(暇な人はご一読)

興奮冷めやらない理由はいくつかありますが、何より一人称の三成に最初に絡むのが大谷吉継。しかも登場がカッコよい。「佐吉!」「紀ノ介!」
試し読みの部分で登場するのでネタバレしますが、賤ケ岳の決戦前、勝家の裏をかくために岐阜にいる軍勢を大返しで賤ケ岳へと送り込む作戦の秀吉。その途中の兵への食料補給が三成の役目。各村への炊き出し願い。岐阜側は三成が、手分けして吉継が滋賀側を担当。「伊吹山を越えたところで、もう一つ食える。我慢せよ」少ない村の米を均等にいきわたらせるため握り飯は一人一つまで。先日ちょうど伊吹山山頂から岐阜と滋賀を眺めたところだったので臨場感が違います。

しかしこの物語は戦国小説でありながら戦を描かない話。賤ケ岳の前の一瞬の前日譚から増田長盛が秀吉の家臣になる過去に飛び、北野大茶会準備へと移ります。八本目の槍の七本槍は子飼い家臣が多かったので皆はじめは仲が良かったのですが、中途採用の多い五奉行がそろうと仲が悪い(笑)
三成も農民たちにはやさしいけれど部下には厳しい。今ならさながらブラック企業の上役のよう。三成以外の4人の私の知識はほぼないに等しいですし、前田玄以などは「花の慶次」の小悪人のイメージ。増田長盛は数ページのエピソードで既に心をつかまれています。

戦がないと分かっているのにこみ上げるワクワク感。今村翔吾の話は面白いという信頼のなせる技なのか文才なのか、これからの展開がめちゃくちゃ楽しみです。また読み終えたら感想を書きます。

五葉のまつりにもあるように、物語の本筋の面白さに加えて三成や五奉行の仕事術の面白さによって相乗効果が生み出されている気がします。その感じに近いのが現在放送中の宙わたる教室です。

さまざまな理由で定時制高校に通う生徒たちのエピソードに加えて登場する科学実験。各高校の科学部が集う発表会への参加も、定時制の前例がないとして認められず。それならいっその流れで大人が集う学会での発表に舵を切る。研究テーマは火星クレーターの再現。これまで煙草や寒天などさまざまなものを駆使した実験が出てきましたが、火星の環境をどうやって作り出すのか凄く気になります。

「文学の感覚的面白さ」×「仕事や科学の物理的面白さ」=相乗的面白さ

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