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電設用品 黒牢城 ルックバック

パリオリンピックも見てますよ、Noteネタにはしておりませんが。
茜ちゃん惜しかった!ランク1位に惜敗。でも3大会連続8強も快挙です!

弊社の建機レンタルは点数が多く、なるべくお客様がご希望の機械にたどり着きやすいようにカテゴリー分けしております。それでも振り分けが難しい商品もございます。
皆様は電設用品通線用品は聞き覚えがありますでしょうか。いわゆる電気設備工事や通線・配線工事に使われる機器です。専門的な機械のためイメージしにくいかもしれません。代表的な商品では延線ボールケーブルウインなどになります。
電線を這わせたり、繰り出したり、巻き取ったりする機械です。
人力や専用機械以外で作業を行いますとかなりの重労働になりますが、それを軽減させるための作業補助に使います。
それでもレンタマではメジャー商品の一つです。
中には聞いたこともなく、使い方の想像も出来ない機械がたくさんございますので、機械に興味のある方はホームページ内のカテゴリー検索から見てみてください。カテゴリー全部見るだけでも大変ですよ。

そういえば「おぼろっく」全出演者が確定してました。
結局おじさんでも名前を知ってるのは打首獄門同好会とモンパチだけでした。近所での初イベント。せっかくなんで雰囲気だけでも感じてこようと思っています。飲食店とかもチケットないとたどり着けないのでしょうか。
フェスとか行ったことないんでシステムが分かりません。

前回少しだけ紹介しました米澤穂信「黒牢城」読みました。塞王の楯を読んだらこちらもと思っていましたら塞王を読むのが遅れ、刊行から三年・同時受賞から二年経ってしまいました。昨年の夏には悲しい出来事もありました。滋賀に住む今村氏のSNSで知った米澤氏のSOSは岐阜滋賀にまたがり、私は隣県の福井から見守ることしか出来ませんでした。このときの詳細は分かりませんが今年も水難事故のニュースが多いです。私も川や海で冷や汗をかいたことがあります。海や河川に行く場合は自身を過信せず、水をあまく見ず備えてから向かいましょう。

米澤穂信氏はミステリー作家です。黒牢城までに特に日本の歴史小説作品は出していません。振り返ってみると今村翔吾氏をはじめとするこれまで私が読んだ時代・歴史小説はすべて専業作家が書いた作品だったと思います。
推理小説家が書いた歴史小説、お手並み拝見といった感じで読み進めました。偉そう。人選も渋い。主人公は荒木村重黒田官兵衛。村重は官兵衛が足を引きずるようになった原因を作った人物。まさにそこから物語は始まります。信長を裏切って籠城し始めた村重を、秀吉の命で説得に来た官兵衛。戦国の習わしとしては交渉人は逃がすか殺すか。だが村重は官兵衛を捕らえて土牢に幽閉しました。

村重は城の堅固さとは人の心と重んじ、城内の不和を常に警戒しています。寝返りや戦功をめぐっての不協和音のミステリーが次々と起こり智謀の将である村重にも解けない難問に官兵衛を頼るというストーリー。
どうしても戦国小説は群雄割拠に起因する武将の栄枯盛衰の話になりがちです。塞王の楯と同じく「籠城」にクローズアップすることで今までの作品では描けていない戦国の細部を知ることが出来ます。
正直なところ塞王の方が読みやすいです。黒牢城の方がルビは多いですが聞いたことがない言葉が多く、歴史的背景もある程度知らないと楽しみにくい作品だと思います。
分別する必要はないですが、歴史小説か推理小説かと言われれば後者という印象です。ずっと謎が気になったまま読んでる感じだったので。
それでも戦国時代の籠城方の城主とはここまで考えていたのかと、その思慮深さに驚かされます。個人的にはどちらも好きなので両得でしたが、片方のジャンルのみ好きな人は難読作品かもしれません。

今回ここまでで終わろうと思ったのですがリアルタイムな話題にも。
漫画「ルックバック」読みました。映画は近所でやっておらず、すぐに観たかったのでダメもとで原作を求め本屋へ。
大きい書店の在庫検索では軒並み在庫なしでした。最近いきつけになってしまっている近くのテナントの小さい書店へ。閉店間際だったのですぐに在庫を聞きました。書店員が総じて本に興味があるとは限らないことは元書店員の私は知っていますが、ルックバックと聞いてもピンとはきていない感じでした。今回も「在庫あります」と言って出版社ごとの棚差しを探し始める店員さん。さすがにこのタイミングなら面陳か平積みだろうと思って、私はジャンル不明に並べられた平台へ。やっぱりこっちに残り2冊が埋もれて面陳されていました。今回はフェア品のおまけをさっと出してくれました。
いつも本探しになりますが丁寧な接客に感謝しております。

20代くらいまでのガシガシ漫画を読んでいた時期とは異なり、有名なチェンソーマンもWEBで無料の冒頭を読んだだけです。アニメは偶然電車の決闘シーンだけ何かで見ました。なので漫画家・藤本タツキ氏の作品をまともに読むのは初めてでした。
読み終えたとき、このテーマ・内容を描こうとするには1巻では足りないと感じました。でも1巻で収めたからこその空白と余韻。「漫画」という題材を変えれば誰しもが経験しそうな「得意分野で挫折を味わう」話。
しかし物語はある出来事によって一変します。犯人像は2019年の夏に起きたあの凄惨な事件を思い出させます。これを描いた作者の意図は推測の域を出ませんが、理不尽への怒りや無力さを感じさせます。私はこの映画化により話題になるまで漫画の発表直後から称賛と反発、それにともなう改編があったことを知りました。

傑作ほど軋轢を生むとは簡単に言いたくはないです。しかし真実とは踏み込んだ表現でしか語れない場合もあるということも事実。奇しくも今注目しているルックバックとカゾカゾの主人公の演者が同じです。まるで作品が彼女を呼んだような、作者の意志は演者の魂により昇華する。そんな気がします。まだ映画版観てないですが・・・。

ルックバックの初版は2021年9月8日なのですが手にしたものは、まだ第2刷の2024年6月9日でした。映画宣伝用の帯が付いています。これまで増刷しなかったのはナゼなのでしょうか。

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