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【言葉の魔法】完璧主義を捨てる

「大丈夫、他人はそれほど気にしない。」
この言葉を知ってから、変なプレッシャーがなくなりました。

私は、完璧主義なところがあります。
頼まれたことは120%の力でやり切りたいし、絶対に完璧に仕上げたいと考えています。
この考えを決して悪いとは思いませんが、この性格のせいで心がパンクしそうになったことがありました。

それは、学生の頃です。
私は吹奏楽部に所属していました。
有難いことにソロを担当させていただく機会が多くあり、本番のたびにソロを披露していました。

しかし、演奏する曲数が増えるにつれ、1曲の練習に割ける時間が短くなり、「思うように吹けない」「自分に合格点が出せない」と、どんどん追い込まれていきました。

本来の部活時間だけでなく、学校の授業が始まる前の朝練習、お昼ご飯を食べてからのわずかな昼練習、放課後部活を終えてからの夜練習…
使える時間はすべて練習に注ぎ込んだと胸を張って言えるほど、練習に時間を割きました。

しかしそれでも、満足のいく演奏はできませんでした。
もう嫌になるほど楽器は吹いている、なんでこんなに私ばかりに負担が多い曲を選んだんだと、顧問を何度も恨みました。笑

そんなある日、夜眠る前にテレビを見ているとある有名人の方が「人はそんなに他人の失敗のことを覚えていない」とおっしゃったのです。

この言葉はスーッと私の中に入ってきました。


ー あぁ、そうか。 ー


確かに誰かが失敗をしても、その時は大丈夫かな?と思うけれど、数秒後には忘れています。
自分の演奏のことばかり考えていたせいで、演奏を聴いてくださる方のことを考えていなかったと思い出すことができました。

私が演奏を聴く側だった場合、奏者が演奏に失敗しても確かに「気にしない」のです。
演奏を聴いた直後は頭に残っているかもしれません。
しかし、次の演奏を聴いた瞬間、他人の失敗は忘れてしまいます。

この言葉を聞いてから、心が軽くなりました。
努力を重ねた上で、それでもまだ納得がいかない時、私は気が付くと「大丈夫、他人はそれほど気にしない」と唱えています。

誰かに迷惑をかけることは許されないけれど、この言葉のおかげで良い意味で完璧主義を捨てられるようになりました。

あの時、テレビでこの言葉をおっしゃった方がどなたなのか覚えていませんが、今でも伝えたいです。

「ありがとうございました」と。

#大切にしている教え

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