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エラーした選手はすぐに交代した方がいい

こんにちは、なべけいです。
今日は「失敗との付き合い方」と「指導観」について踏み込んでいきます。特に、部活動でスポーツ指導している指導者に向けてお届けします。

というのも、私は野球というスポーツに小学校5年生で出会い、そこから大学4年生まで続けた中で、失敗と向き合う指導者の姿勢がチームに与える影響が大きいと感じてきたからです。たとえば、野球の試合でエラーをしました。そのような時に、怒鳴り散らされたり、ネチネチと責められ続けたりしていたら私は野球を続けられなかったと思います。

幸いにも私に指導してくださった方々は、そういうタイプではなかったのですが、他のチームの内情などを聞くと、正直「ひどい指導者もいるもんだな」とか「そんな指導者じゃなくてよかった」と思ってしまったりもありました。いま、現役はとうに引退し、今ではコーチングスクールの代表をしていて、スタッフ含め指導する役回りが多いですが、自分自身への戒めも込めて、まとめていきたいと思います。

エラーしたらその選手を交代させる

これって、結構センシティブな話題だと思います。なぜなら、両方の意見があるからです。賛成派、反対派が分かれるテーマかと思いますが、私としては「ある場合は賛成で、ある場合は反対である」という、なんとも歯切れの悪そうな立場にあります。どういうことか説明しますね。

指導者は感情で選手を操作してはいけない

エラーをしたら替えることに対して賛成と言える条件は何かというと、その指導者に”意図”がある時です。しかも、単なる意図ではなく、その選手の成長に繋がるような意図です。それがまず1点。次に、その選択がどのように転んでも大丈夫な用意が指導者の中にある時です。さらに、感情的に自分のストレスを解消するためではなく、理性を働かせてその選手への愛がそこにある時です。このように、”意図”と”用意”と”愛”がある時には私は、エラーをしたら選手を替えてもいいと考えます。

逆に言うと、これらの要素がない場合は、反対です。反対も通り越して怒りが出てくるほどです。つまり、選手がエラーをした時に、その選手の勇気をくじくような意図を持ち、選手へのフォローもなく、自分のストレスを解消させるために、交代させるような指導には反対ということです。

そもそも失敗ってなんだろう?

「失敗」という言葉を聞くと、どうしてもネガティブな印象を抱きがちですよね。私もそうでした。しかし、指導者としての経験を重ねる中で、失敗は単なる障害ではなく、成功への鍵となる貴重な学びの機会だと感じるようになりました。失敗への捉え方が指導のスタンスに大きな影響を及ぼします。そこで、失敗って本来は素晴らしいことだという視点を共有させていただきます。こんなにも実はメリットがあるんですね。

ナニクソ根性で、挑戦への原動力になる

失敗を経験することで、選手たちに新たな挑戦をする勇気が湧いてきます。失敗したいと鼻から思っている人はいません。真剣にやっていればやっているほど、失敗したら悔しいですよね。だからこそ、ナニクソ根性でまた挑戦しようと思えます。士気を高めるためのいい機会になります。

成長の糧になる

失敗は、選手たちにとって成長の糧です。成功するためのヒントの宝庫です。失敗を分析し、同じ失敗を繰り返さないようにする。これだけで、どんどん次のレベルに上がっていけます。今、それに失敗するのはそのレベルだからです。そのレベルから上に行くためには、同じ失敗をしなければいいんです。なんだか同じことを繰り返し言ってますが、結局言いたいのは、失敗を繰り返さないように分析し、トライアンドエラーを繰り返していきましょうということです。どんどん強くなっていけます。

リスクを受け入れる心構えができる

リスクを取ることは、スポーツにおいて重要な要素です。失敗しないようにしていても、栄光は得られません。私たちは知ってます、世の中の成功者がどうやってそこに至ったのかを。ジャンル問わず、何事においても成功した人はたくさんの失敗をしています。それでも諦めず、リスクを撮り続けているからこそ道が開てきたのです。失敗しなければ傷つくことはないけれど、成功も手に入れられません。失敗を繰り返していく中で、多少のリスクには負けない胆力がついていきます。「死ぬこと以外かすり傷」というような名言もありますが、これを言えるのって相当どん底を味わってきたからですよね。失敗してどん底を味わってこそ、「これよりもしんどいことってないよな」と思えるようになるし、実際、かつての”重傷”レベルのものは、”かすり傷”程度になっていきます。

新たな可能性の発見が得られる

失敗を通じて、出てくる問いは、「このままでは理想を実現できないのではないか?」です。既存のやり方や考え方をいい意味で疑うことで、ブレイクスルーを起こしていくことが可能になります。たとえば、日々の練習試合で自分たちよりも格下レベルの相手と対戦していただけでは、この疑いは出てこないはずです。そればかりか、「このままで私たちは大丈夫だ」という慢心に繋がる可能性すらあります。ところが、はるか自分たちよりも強いかなり格上の相手と対戦をして、ボロボロに負けたとします。涙も出ないくらい相当なショックを受けるような実力差を感じるような状況を想像してください。「今までのやり方を変えなければいけない。これでは勝てない。」と心底思える機会になりますよね。このように、これまでの常識を疑って、新しいルールや前提条件を作り出すことができるようになります。

まとめ

以上、4つの視点を共有させていただきましたがいかがだったでしょうか?このように、失敗というものに対する見方が、指導観に直結してくるはずです。うまくいくこともあれば、うまくいかないこともあります。それに、うまくいかないことの方が多いスポーツの現場の中で、失敗との付き合い方をこれからも磨いていきましょう。

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