日本は弱者に優しいか?〜統合失調症患者の考える日本の福祉〜

日本は弱者に優しい

結論から言うと、日本は弱者に優しい国だと思う。
病気になって知ったのが、各種福祉の充実。
そして、自分の納めてきた税金はこんなところに使われたのかというのと変な納得感である。
多分、色んな人が社会的弱者を救おうと制度が考えられて、そこに不思議な温かみを感じた。

だが、そう感じない。
日本は社会的弱者を切り捨てている。と感じている人が多いのも事実である。
なぜなのか?

制度を知らない

日本には精神障害者に対する各種制度があるが知らない人が多い。
周知しようにも多すぎて周知しようがないというのが現状だ。
仕組み上、障害者と認定されると自動的に利用、支給できるサービスではなく、自分で知り申請しないといけない。
それが制度への敷居をあげ、日本が弱者に厳しい国という誤解を生んでいると思う。
こんな時に頼りになるのが精神保健福祉士さんだ。
色んな病院にいらっしゃるので、精神保健福祉士さんに自分の使用できる福祉サービスなどに相談してみよう。
重度の精神障害者の方だと、訪問看護を受けているケースも多いだろう。そんな方は訪問看護の方に相談すると制度に詳しい方も多い。
まずは詳しそうな人に頼ろう。
精神障害者が自分では申請などが難しいことは国は百も承知だ。
だからサポート用の職業も設けられてる。
まずは人に頼ることを覚えよう。
それが社会的弱者(精神疾患患者)になってからの第一歩だ。
そして申請をめんどくくさがらずに行う。

私の利用している福祉サービス

自立医療支援
医療費を減免してくれる制度だ。
減免額は自治体によって様々だが、非常に安く医療費を抑えられる。
まずはこの制度の申請を優先的に行おう

障害者手帳
まず、自分が該当する場合、障害者手帳はとったほうがいいかしれない。
まず障害者と認定してもらうこと。
それが福祉サービスを使う上で大きなステップになる。
普段、公共交通機関の無料使用以外で使うことはない。
だがいざという時役に立つのが国に障害者と認められているという事実である。
年末調整の障害者控除や障害者雇用枠、相続税の障害者優遇など様々なメリットが得られる。
嫌だったら見せなければいいだけだ。
認定基準を満たしていそうな方はとりあえず取得することをお勧めしたい。

訪問看護
重度の精神疾患患者は訪問看護で週1来てくれることになる。
これがありがたい。
さらに費用は自立支援医療で支払うことができる。
対応は訪問看護にもよるかもしれないが二十四時間オンコール可能で、恥ずかしながら調子を崩した時、私も何度かオンコールを利用させてもらった。
親身になって話を聞いてくれるし、母親の話相手をしてくれるのもありがたい。 笑

障害者年金
一番金銭的な支えになるのが障害者年金だ。
自分でやると言う手もあるが私は体調面の問題もあり、社会保険労務士さんを利用させてもらった。
数回のヒアリングですんなり資料作成し、対応してもらった。
その分結構な額を支払うことになったが・・・

なぜ日本が社会的弱者に弱いように言われるのか

幸せのハードルが高い
多分幸せへのハードルが高く、周囲と比べて、私、不幸せと感じる人が多いと思う。だから社会的弱者は不幸せだと思うのではないかと思う。
そして不幸せ=日本が悪い
という図式になっているのではないかと思う。
まずは前述でもあるが生きているだけで幸せということを感じ取ることが大事だ。

あと読書をしよう。図書館に行くと無限に本が広がっている。
漫画だって今どき広告付きだがかなりのマンガを読める。
無料でできる娯楽は広がっているのだ。

性悪説
人は性悪説でできていて、社会は私から搾り出した汁で生きている。
と言う妄想だ。
うんなぁこたぁない。
社会的弱者から搾り取れるものなどたかがしれている。
この社会はいかに金持ちから搾り取れるかで成り立っている。
大体根拠は思い出せないあが年収900万までは税金支払うことでのメリットの方が大きいと言われているそうだ。

最後に

人間、自分は恵まれていると思った方が幸福度は高い。
ならば今の日本は社会的弱者に優しくて、自分はその恩恵にあずかれてラッキーだと思っていた方がよっぽど幸福度が高い。
日本は優しくないなどと言う前に日本の恵まれている部分に目を向けた方が有意義に時間を過ごせるのではないだろうか?

いいなと思ったら応援しよう!