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嵐のよるに・・・

いつもは乾燥しているTucson、 Arizonaでの激しい嵐の夜
いつもは水の無いカラカラに干上がった川に
見る見るうちに雨が一筋の流れとなり
この時ばかり現れる川の流れとなった

稲妻が美しく光って
風もすごい勢いでうちらが作っている
straw bale house(藁の家)の囲いのブルーシートを
はためかせ 今にも飛んでいきそうだ
屋根を後から作ることにしたので
屋根なしで藁が剥き出しの状態
夕方突然の雷鳴を聞いて
急いで皆でブルーシートで建築途中の家を包んだ

そんな嵐の夜に
ガレージの戸を叩く音が聞こえた

Salと私でガレージを開けると
そこには
ずぶ濡れの白髪頭で中性的な感じのするおばちゃんと
おばちゃんの腕の中に一匹の猫がいた

Sal(仮名)は猫アレルギーだが困っている一人と一匹はほって置けないと
家にあげ シャワーを浴びてもらい 服も貸して リビングで寝てもらった
次の日からはSalにアレルギー反応が出たら申し訳ないと考慮して
その突然の訪問者はガレージで寝ていた

彼女の名前はPat(仮名)でホームレスだという
ダウンタウンから離れたSalと仲間が住む家を
どこで どう聞いたのかわからなかったが
その嵐の夜からしばらくは一緒に住んだ記憶がある
今思い返しても面白い
なんとも摩訶不思議な夜でした



まさにこんな感じでした(saterday night live のPat からの画像)

これは30年前にArizonaのTucsonにあった 
community Niche(フランス語で巣という意味と記憶している)にて
straw bale house のworkshopが行われていて
そこにSalから国際電話でworkshopに誘われ
訳も分からず YES  と参加した私の体験談です。


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