マンデラ効果での食と色
マンデラエフェクトって言葉をご存知ですか?
真実とは違うにも関わらず多くの人に認知されている事やもののネットスラングとでも言いましょうか?
共有する術が無いのに同じく間違って記憶している何か、てな具合の事柄です。
それを知った当時の私は中二病真っ盛りだったものですから
(やっと世界がユングの無意識に追いついた)とブラックコーヒーをすすりながらクラブ活動でトラックを走る生徒を一瞥し
(愚民どもはネズミの様に踊らされるだけだ)とせせら笑っていました。
皆がブルーハーツを聴いているのでピストルズどころかクラッシュ聴いてたしドラクエじゃなくヘラクレスの栄光を選ぶひねくれものでした。
まあ私の黒歴史はおいおい語るとして
ある時期にネットで話題になった
「FANTAゴールデンアップル飲んだ事あるある」です。
公式の発表では
「そんなん作ってへんで」「(ヾノ・∀・`)ナイナイ」なのだが…上の画像はゴールデングレープで再販されたものです。
当時、合成着色料が健康被害のやり玉にあげられ
(コーラを飲むと骨が溶ける)とか
人工甘味料の(サッカリン)は発がん性物質だとか言われたのでメーカーは苦肉の策として合成着色料を抜いたグレープを出したのだ。
しかしその見た目はどう見てもリンゴジュース、ゴールデンのラッピングも相まって
「FANTAゴールデンアップル」は存在した!
との記憶が多くの人に植え付けられたのだ。
だってメーカーもゴールデンに寄せているw
FANTAグレープは既にあるから紫は使いにくい。フルーツパンチも紫寄りだ。
インターネット環境に無かった時代、色のグラデーションなどを伝えるのは苦心したと想像できる。
「もうちょっと吉野家の生姜っぽく…それやったら松家やん?」
「おにぎりせんべいの感じわかるかな?」
と言った会話が繰り返されたであろう。
何故こんな事を思ったかと言うと今年の春に会社の若者が
「マヨさん、鶯鳴いてましたねほらっ!あの枝に止まってますよ」と指をさすのだがそこには
(メジロ)しかいない。
「自分〜それメジロやん、ほら目ぇ〜の周り白いやろ?」知識をひけらかしてモテようとした。
「でも鶯餡の色ですよね〜?」
そうなのだ!食品が左の鶯色してるよりメジロ色の方が美味そうなのだ。
メーカーが鶯餡をメジロに寄せていった結果、
彼女はメジロを鶯と勘違いしていたのだ。