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昭和小学生の日常とアフリカへの勘違いを増長するTV(長いなw)

1986年に関西で小学生だった気持ちでお読み下さい。

「ナベちゃん!今日誰もおれへんからあがってくやろ〜!」ワタナベ姓のやつのあだ名はだいたいナベちゃんだ。


昭和の犬の名前はだいたい「ペロ」か「チャッピー」と決まっている。金持ち宅なら「ジョン」(断言)

「ごめ〜ん!チャッピーあほやからめっちゃ吠えてくるやろ!でも尻尾めっさ振ってるねん!俺が鎖引っ張るからあがってや〜!」


玉暖簾という。結構高価。

ジャラジャラ…
「それなぁ〜!めっちゃベタベタするやろ?昨日オカンがマルシンハンバーグ焼いたから油ついてんねんで〜!」

もはや魚肉の味わいが潔い。パッケージ何か紙だ!
防御する気は無い、侍スピリットを感じずにはおれないだろう。ラードでコーティングされていてレンジでも調理できるので鍵っ子にも優しい。


バリッ!バリバリ!

「あっ?靴買ったんや〜!かっこええやん!ナベちゃん足速いもんな〜!」小学生は足速いとモテる。
「俺も新しいギャグ考えてん!いくでぇ〜!見ててや!右から左へ…」
「ハナクソ移植っ!」
面白いヤツもモテるがコレは引かれるやつ。
「…ナベちゃん、引いてるやん!絶対引いてるやん?」

チャッピーも引くわ。


ポッキンアイスやチューチューなど地域で名前が変わるが、分け合う場合立場が上の者が上部を食らうという暗黙のルールは変わらない。

「ま〜え〜わ!オカンおらんしチューチュー1本づつ食おうぜ!」
「俺たち義兄弟やもんな!」

小学生はすぐ義兄弟の盃を交わすので、リアルゴールドの蓋とかは目に付く所には置かないほうが良い。
本当に登下校でずっと肩組んだりしがちだ。

「ナベちゃん!オカンおらんからミクロマンに電話しようぜ!」
●ミクロマンとは?
玩具メーカーTAKARAが当時行っていた女児様の着せ替え人形リカちゃんは空前のヒットとなった。そのcmでリカちゃんの声を担当していた杉山さんを起用したサービス。
電話でリカちゃんと喋れるから
「リカちゃん電話」という(何とまだあった)
ミクロマン電話はその男児バージョン。
ホラーではない。

ミクロマンはみんなこんな棺桶チックに販売されていた。当時450円で親も買い与え安かった。

GIジョーのミニバージョンってスタンスだったからか、とにかく顔が濃い。みんな阿部ちゃんだ。ポッカコーヒーのオッサンだ!と思っていた。

逆にミクロマンコーヒーと読んでいた。

小学生男児はオカンという社会的ケージが無いとどこまでも調子にのる生き物だ。
粉のまま森永のMILOを全部食ったり、チャッピーに油性マジックで眉毛を描いたりと傍若無人だ。オカンというストッパーが無いといとも簡単に暴走する。

尚、マヨ調べ【アホの小学生白書】によると、
赤白帽のゴムを舐め倒してビロンビロンになっていたり、無駄に筆圧が強くノート5ページ程貫通している子はだいたいアホの子である。


昭和のオカンは電話に服を着せる。

「ナベちゃん!ミクロマンの声渋かったのぉ!俺も髪型七.三分けにするわ!命かけるし!」
いとも簡単に命を賭けるのも特徴だ。

  

「あっ!ヤバイ!オカンがパートから帰って来るじかんや!」

スマホもLEDも無く液晶パネルは白黒だったが未来はフルカラーだったあの頃。

「ヤバっ!ちょっと暗なってるやん?ナベちゃんはよ帰らな水曜スペシャル間に合えへんで〜!」


隊長川口浩率いるTVクルーが未開のジャングルを踏み分けて、人食い人種の村に行ったりする。巨大な大蛇や毒蜘蛛の洞窟、アマゾン川でピラニアに襲われたりする。もちろんゴリゴリのヤラセだ。

しかし小学生脳=アフリカは未開で文明が無く恐ろしい所とインプットされてしまう。教育って恐ろしい。
そうすると半笑いでヘタクソな槍を投げてくる部族の人も怖く見える。
例えその手首に時計が光っていても
(誰か殺して奪ったんだ!)となる。アホだが心は純真だった。毛も生えてないし。

1日くらい戻れるなら戻りたい。
そして当時の自分にこう言いたい。

「…いいとも終わるでマジで」




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