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国際チンポジウム
私は今スーツで空港に向かっている。
実は介護士は仮の姿で今や必要とされていない男の歴史を繋ぐ者の1人だ。
大西洋の小島で開かれる国際チンポジウムの会場に向かっている。
この国では先の大戦以来長く平和は続いたが、それは欧米列強に我が国が屈服した形でありそれは我等の納得するべきものでは無かった。
牧畜の様に国に搾取されても文句の無い
〝人羊〟を天皇家を残しながら育てたアメリカの手腕には圧倒されるの1言だ。
幕末にはその欧米列強と争い又、学びながら内乱を経験し、国家を失わず、欧米列強に侵略させなかったという奇跡の島国だ。
長いスパンの搦手に日本男子は弱体化した。
露国バルチック艦隊をかつて無い戦法で打ち破った帝国艦隊も、旅順要塞を命で落とした最強コサック部隊も 負け戦を知らずに地上で桜の枝を振る無も知らぬ日本の女学生の為に飛ぶ特攻隊も
〝戦わない男〟を嘆くであろう。
外敵と戦うのは当たり前だが、国民が官僚にいいようにされない様に声をあげる様な事すら
〝野蛮で粗暴〟とレッテル貼りをされる。
だが、怒らない事は自分がどうされてもいいと取られても仕方ない行為なのだ。
デモもテロも起こらない平和な日本。
罪を犯しても〝政治家〟というシールドがある為に懲役に行かないアホが偉そうに喋る世の中になってしまった。
先生と呼ばれる人が弱者にいたずらをし、TVで堂々と言い訳をする。
私は思う。
「死ね!自ら腹を切るならまぁ許す」だ。
アメリカが日本をいじめてるから
〝強いからいいのか?〟
と思いが至らないのか?
資本主義もルールも嘘で本当は優しさの世界だったのかも知れないと思うのだ。
しかし戦う時がきたらチンポジが気になってしまっては無念が残る。
そうこう考えている内に機が到着したらしい。
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我々が集まり〝チンポジウム〟を開くにはそういう訳があるのだ。
確かに戦いの無い時代には男は要らない。
しかし用意は必要なのだ。
二足歩行になった人類(男)は弱点を敵に晒す事になった。
あまつさえ自電車に乗っているだけで〝グリッ〟となったりする男のシンボルとそのダブルオプションを如何とするべきか?とチンポの在るべきポジションを真剣に話し合う戦士の集いなのだ。
しかもジョイスティックの方は丁度いい下着に落ち着いていたとしても街なかは戦場だ。
勃起すれば台無しになり人知れずチンポジを直すしか無い、昨今の事情から股間をまさぐるだけで職務質問は免れないだろう。
授業中に居眠りして不意の勃起をした上に前の席の女子(夏服)のブラ紐で勃起した疑惑でクラスメイトと溝を広げる…
そんな悲しき事例はもう起こっては行けない。
大体ボクサーパンツとかいうものが流行っているがボクサーの試合中のパンツはどう見てもトランクスだ。
中でのチンポは風通しも良く動きはフリーだ。
ちょっと色々コスれて気持ちよくなってしまう恐れもあるが、長い間ポピュラーだった。
私は思った。
玉の部分をカバーして棒の方はフリーでいるのが1番戦闘に向いているのでは?
〝下着〟だから隠さなければならないとの概念が邪魔をしているのではないか?
後学の為、女性用のショーツを履いてみた私は見事なフィット感に感動した。
ふっくらし始めた棒部分は完全にフリーだ。
玉部分は完全に守られていた。
(これで日本の男は救われる…)
滑走路は小さく遠ざかり私は空へ飛び立った。
国際チンポジウムの成功を信じて。