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プラン75
姉が録画して送ってくれた「プラン75」を観ることにした。
高齢化社会、高齢者が自ら死ぬ事を選んで死んでゆく。
死ぬ申込をすると、10万円貰える。
死ぬ前に美味しいものを食べたり、旅行したり、好きに使える。複雑な表情の老人。
国が進めるプラン。
家族のいない主人公は職も失い、家もない。でも、生きていかないといけない。
ひとり暮らしをしていた友達も孤独死。
さあ、主人公はどうするんだろうと観ていたら、ディスクが固まる。コマ送りみたいに進んだかと思うと止まる。しまいには画面が真っ暗。
観た後気持ちが落ち込むだろうと、お笑い番組を同じディスクに姉が録画してくれていたが、それは普通に見られる。
姉にメールすると、「変かねえ、そんな事なかとに。。
観ないように、何かの力が働いたかなあ」と現実離れした返信がきた。
しかしそれは、私もかすかに思っていた事だけど。
兎に角、途中までしか観られなかった。
高齢者が申し込む「プラン75」の受付をする若い職員も、いずれそういう年になるけれど、どんな気持ちで仕事をしているんだろうと考えながら観ていた。
未来の日本の話なのに、背景や音楽や家にある物とかが昭和な感じがして、何とも不思議な感じだった。
そして、身につまされた。
高齢者は、ぼうっと年をとってきた訳ではないのに。
子供は大切にされ、高齢者ははじかれる。
映画とは言え、将来の日本はプラン75に近い状況になるんじゃないかと思ってしまう。