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砂漠雑感#100 戦後日本の病理とユダヤ人①

これまで読んできた本の中で、最も衝撃を受けたのこれだった。「日本人に謝りたい」という標題にはやや違和感があるが、まさに戦後80年を経て未だに続いている戦後レジームとその病理について解説する珠玉の名著だ。
安倍総理の暗殺後、戦後最悪の岸田ー石破政権の下、日本の戦後政治の闇が明らかになっている。自民党の本質(戦後レジームの保守、対米従属、自主防衛放棄、経済政策の自主運営放棄、瓶のフタとしての日本国憲法護憲等)も露呈され、また、CIAの日本支社ともいえる読売新聞の主ナベツネの死去により、いよいよ戦後にけじめをつける時がやってきた様に思われる。今月の米トランプ政権復活、トランプ革命の開始をしおに、ついに、日本も戦後に終止符を打つ好機が到来している。

はしがきに曰く、「日本の戦後の歴史的非連続性、いいかえれば何故戦前の理想的な数々の長所が失われたのか、そのためには真の日本歴史の構築を阻まれている日本人の深い苦悩からの脱出をお助けするために、これら病巣のルーツを解明する作業を進めたいと思うのである」
ユダヤの思想は、戦前の日本に体現されていた。
「われわれユダヤ人が犯したところの大きな誤り、第二次世界大戦終結直後の日本人の精神的な空白につけこんで我々が持ち込んだところの誤れる思想について、その過誤の原因および内容的非論理性、反真理性について詳しく分析し、それが如何に日本人にとって有害なものであるかということを実証してみたい」
つまり戦後日本は、GHQに救っていたニューディーラー達、ユダヤ人が青写真を書き、その病理の原因はユダヤ人がつくったということを証言しているわけである。
「かつてユダヤ人の大思想家でフランス革命に大きな思想的影響を与えたジャンジャックルソーは、かの有名な『社会契約論』で次の如きことを言っている。『人もし随意に祖国を選べるなら、君民と人民の間に利害関係の対立のない国を選ぶ。自分は君民共治を理想とするが、そのようなものが地上に存在するはずもないだろう。従って、自分は止むを得ず、民主主義を選ぶのである』
日本の皇室は、ユダヤ人の理想であり、それが故に、ユダヤ人の多くが1000年以上前に、京都に土着化していった。
氏によれば、フランス革命でフランスの君主制を打倒したのが、ユダヤ人の最初の大事業であった。そして20世紀に入ってからは、第一次大戦時に、ヨーロッパの主な3つの王冠、ドイツ、ロシア、オーストリア・ハンガリーにおける君主制の打倒に成功する。そして残された有力な君主制は、日本の皇室であり、今でもその攻撃は続いている。我々は命をかけて、この数世紀に渡る攻撃を防衛しなければならない。

ところで、ユダヤ人による皇室打倒の攻勢は、ワイマール時代のドイツの法学界の指導者(ユダヤ人)、ゲオルグ・イエリネックによって開始される。
彼の狙いは、「国家」という観念を去勢し、それに代わって、「社会」という観念を導入することにあった。戦後日本では、確かに、「国家」という言葉が出てくることは少ない。その代わりに、「社会」という言葉が使われている。戦前の美濃部達吉の天皇機関説は、イエリネックのORGANという単語を美濃部が誤訳し、「機関」としたことにより、意味が曖昧になったという。天皇即国家であったものを、天皇は一機関である、不敬である、ということで政治問題化したと我々は理解しているが、実は、イネリネックは、、天皇をORGAN(抑圧、搾取のための手段)と形容したかった。しかし、誤訳でなかったとしても、欧州の様に、君主が被支配階級の国民を支配するという統治形態にない日本ではおそらく、ピンとこなかったに違いない。あるいは、美濃部が意図的に誤訳したのだろうか。
第一次世界大戦の結果、金融支配力に自信をつけたユダヤ人は、政治面へも進出を図り、結果、国際連盟ができる。この指導者はほとんどがユダヤ人であった。労働部長のアルベール・トーマが日本の労働事情調査のため、来日、日本で階級闘争の激化工作を図ろうとしたが、その前に立ちはだかったのが、日本の強固な家族制度であったという。家族を破壊することで国家を破壊する、というのがユダヤ人の工作だ。
曰く、ロシア革命も、共産主義革命というよりは、むしろ、ユダヤ人によるクーデターであった。そもそもレーニンはユダヤ人であった。レーニンは、家庭は利己主義の砦である、として、婦人を全員、社会に出してしまった。女性の社会進出とは、いわば、家族制度を崩壊に導く工作である。考えてみれば、男女共同参画と称して、予算を付ける、少子化対策と称して、育児支援を行う、主婦を助けずに、女性の家庭外労働を奨励するという、政策も見事に、工作が奏功している証といえる。

この本の重大なテーマのひとつは、「マルクス主義とは、ユダヤ人が自己の解放事業のために道具として編み出した虚構論理である」ということ。国家というものがあるためにユダヤ人は、過去数千年、迫害を受けてきた。斯様悲惨な境遇から救うために、国家を転覆することが重要な課題となった。しかし、ユダヤ人は絶対的に人数が少ない。そのため、非ユダヤ人の協力を集めるため、マルクス主義の階級闘争史観を宣伝し、各国に共産党という組織をつくり、拡大していったという訳である。
そして、ユダヤ人の二元論的思考法は、善悪二元論、資本主義と共産主義、保守と革新、支配階級と非支配階級、枢軸国は悪玉、連合国は善玉、といった図式に表現される。戦後病理の原点となっている東京裁判も然りだ。
軍国主義者が悪、国民は悪くない、というモデルに落とし込み、軍部を絶対悪とする、絶対悪が故に、広島長崎の原爆も正当化される、という凄まじい論理だ。軍国主義の代表であるA級戦犯14人は、絶対悪だ、それを合祀する靖国神社に参拝するはけしからんということになる。
そもそも「A級戦犯」は、国内法による裁きを受けた結果ではなく、戦勝国が裁判という名のもとに恣意的に演出したものにすぎず、現に、国会でも数回、犯罪者ではないことが決議されている。にもかかわらず、依然として、自国民の指導者であった「A級戦犯」を犯罪者扱いする風潮が残っているのは、やはりメディア工作が成功してしまっていると言わざるを得ない。
著者曰く、「今後の最大の課題は、戦争責任の歴史的解明であろう。これはただ歴史の偽造を打破するという問題だけに留まらない。より重要なことは今日の日本のもつすべての戦後的矛盾の解決の第一歩である、という認識を持つ」ことだ。「A級戦犯」の名誉回復が改めて必要な理由がここにある。
恐るべきことは、ここで、著者は、昨今人口に膾炙している、グローバリズムについて言及していることだ。ナチは、明確に反グローバリズムであったということ。グローバリズムが今でもナチを絶対悪とし、日本の軍国主義をナチと同列に扱おうとしている理由もここにある。
「ドイツのゲッペルス宣伝相は、ドイツ国民に与える警告として、次のような内容の文書を1934年に公布している」それは非常に強大な超国家的勢力が文明の破壊につながる心理戦、神経戦を挑んできている。(中略)その目的とするところは、人間の純度を落とすことにより、現存する国家を内部からむしばんて行こうとするものである」
人間獣化計画
愛国心の消滅、悪平等主義、拝金主義、自由の過度の追求、道徳軽視、3S(スポーツ、セックス、スクリーン)政策事なかれ主義、無気力・無信念、義理人情抹殺、俗吏俗僚横行、否定消極主義、自然主義、刹那主義、尖端主義、国粋否定、享楽主義、恋愛至上主義、家族制度破壊、民族的歴史館否定。
なんと、いかに戦後日本に浸透してきたものだろうか。これらは、人間の純度を落とし、本能性、アニマル性に劣化させ、人間の歴史文化の破壊につながるものである。ナチズムはこれに対抗し、積年の課題であったユダヤ人の「最終的解決」を図ったともいえる。

東京裁判が戦後病理を日本人に植え付け、それを制度的に担保し、日本人の桎梏として完全に根を下ろしてしまったのが日本国憲法である。まさに日本の呪縛だ。曰く、日本国憲法はワイマール憲法の劣化したコピーだという。(続く)

12月20日金曜日産経新聞記事


既存メディアがこれで崩壊に進むことを望む
まさに戦後病理を解明する本
訳者が云う通り、この本が世に出ていたことは幸運であった


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