「よもつへぐい」について
はじめに
このnoteには僕が適当に調べたことが、僕なりの解釈のもと書かれています。間違ったこと書いてたらごめんなさい。
よもつへぐいとは
よもつへぐい とは
「黄泉の国のものを食べると、現世に戻れなくなる」ということです。
もっと簡単に言えば
「あの世のものを食べるとこの世に戻れなくなる」です。
漢字で書くと「黄泉戸喫」「黄泉竈食」です。どちらもよもつへぐいと読むみたいです。
古事記の「黄泉戸喫」
イザナミとイザナキは数多くの神を生み出します。その中にカグツチという火の神がいました。
イザナミはカグツチを生み出した際に身体に大やけどを負い、死んでしまいます。
イザナキは怒りと悲しみに暮れ、カグツチの首をはねてしまいます。それでもイザナミを失った悲しみを晴らすことはできず、イザナキは黄泉の国にイザナミを迎えに行きます。
黄泉の国でイザナキは、イザナミに共に帰ろうと言いますが
イザナミは黄泉の国の食べ物を口にして
黄泉から離れることが出来ないと断ります。
あの世のものを食べるとこの世に帰れなくなるというのは
面白い考え方ですね。
昔の人にとって食事とはどんなものだと考えられていたんでしょうかね
ギリシャ神話のお話
ギリシャ神話にも似たような話があります。
ゼウスの兄で冥界の王ハデスは
ゼウスと豊穣の神デメテルの娘、ペルセポネを
嫁に欲しがります。
ゼウスはデメテルに黙ってこれを了承し、
ハデスはペルセポネを誘拐します。
娘がいなくなったデメテルは悲しみ、ゼウスを問いただします。
ゼウスが黙って嫁にやったことにブチ切れたデメテルは、
女神としての職務を放棄し人間界に降り、嘆き悲しみます。
デメテルが職務を放棄したおかげで、人間界は作物が実らなくなってしまいました。
そうした状況と、デメテルの様子を見てられなくなったゼウスは、
ペルセポネを返して貰うよう説得します。
ペルセポネは母の元に帰れることに喜びますが、返したくないハデスは
ペルセポネの口にザクロの実を放り込みます。
それを飲み込んでしまったペルセポネは現世に帰れなくなりますが、
神々の協議によって一年のうち4ヶ月は冥界で暮らし、
8ヶ月は神々の国で暮らせることになります。
長々書きましたが、外国にも同じような話があるということが言いたかっただけです。
雑談
前にも書きましたが、あの世のものを食べるとこの世に帰れなくなるというのは面白い考え方だと思います。
千と千尋の神隠しなんかも似たような感じですね。ゲームのsirenにもありましたね。
「同じ釜の飯を食う」とか「盃を交わす」とか、食事を
共にすることでつながりを得るというのは
昔の人が、それだけ食事というものを大切にしていたんでしょうね。
こういうのを「共食」と言うらしいです。
僕は外界とのつながりを絶っているので食事はいつも一人です。
さみしいですね。