一つのメルヘン
大雑把に言うと、一面単調な緑色か茶色しかないのが夏の山の現場だ。芽吹きが目にしみた春の若葉の季節は遠くなりにけり。下刈りの日々は、萌える新芽を愛でた数ヶ月前の感情を忘れさせるのに十分で、暑さも相まり、眼の前の景色はいよいよ殺伐とすらしてくる。
そんなギスギス(?)した所へ突如現れたメルヘン的存在、タマゴタケ。背景の色彩が単調であればこそ、この極彩色のきのこの存在が際立つ。
まさかこれが食用になるとは知らなかったのだが、周りの先輩の勧めでいくつか持ち帰ってみた。汚れを取り、5分ほど水に浸す。
オリーブオイルで炒め、塩コショウで整えて頂いたところ…。淡白な味わい、というか味がない。本来きのこ類が持っているであろう旨味成分が全部なくなったものが出来上がってしまった。何かがおかしい。
後日、別の現場でも見つけたので再チャレンジした。今度は普通の菜種油を使い、ベーコンやソーセージと一緒に炒め、味付けは醤油を使った。申し訳ないけど美味とはいかないが、食べられるものにはなった。おすすめの調理法知っていたら教えてほしいです。
ネット上でタマゴタケについて調べていて一番興味を惹いたのは、似ているきのことの見分け方に関して。ベニテングタケという有名な毒キノコがある。
白い斑点がいかにも毒キノコなのだが、この斑点が、雨の後に取れてしまっている場合があるとのこと。これって張り付いてる類いのものなのか…。