自分の心にある「内向き」を「外向き」に変えて、目標を達成する②
①「内向き」思考も使いようがある
社員に指導しながら、他の社員も大なり小なり同じような思考のベクトルがあり、それがトラブルやコミュニケーションが上手くいかない原因になっていたのだなと考えましたが、悪いところばかりではないことにも気づけました。
それは「内向き」の範囲によるものです。
私も社長として田舎の小さな会社を守ることに必死ですが、会社と会社に関わる人たちの幸せを増やしたいと願っています。
自分の世界の範囲を限定することで出せる力もあるし、小さなゴールをたくさん作って、少しずつ自分なりに頑張ることもできます。
しかし大事なことは、基準を必ず客観的な現実に置くことだと思います。
実はそれが「外向き」でもあります。
②「外向き」とは客観性であり、視点を上げること
いつもみんなのことを考える管理職の社員がいるのですが、ごくたまにおかしな判断をして私から注意を受けることがあります。
「内向き」「外向き」のことを考えるようになってから、原因を言語化できるようになりました。
管理職の視点で「外向き」でいるときには、会社のこと、部下のことを考え判断することができるが、忙しかったり、感情的で「内向き」なっていると、ほぼ100%判断を間違えます。
「内向き」は主観であり、自分の都合なのでしょう。
そんな時は大体「他責」です。
「地位が人を育てる」とはよく言ったものだと思います。
③「外向き」になるには「自責」が大事
どんなに関わる世界が大きくても「外向き」にはなりませんが、逆にどんなに小さくても「外向き」になれると思います。
どんなに大きな組織で、世界中をまたにかけて仕事をしていても、以前書いた「魔法使い」になってしまう人もいます。
これが自分の都合しか考えない「内向き」の極致かもしれません。
ところが小さな会社でも、自分を成長させながら会社全体も成長させるような良い影響を与える人がいます。
自分を大きく成長させるためには、周りや会社の成長が大事だと気付いている人であり、「相手のために」が「自分のため」に戻ってくる循環を理解しているので、まずはそのトリガーを引いているのだと思います。
つまり「じゃあ自分はどうしよう」という「自責」思考が重要で、その時点で「外向き」になっているのではないでしょうか。
「自責」で行動しようと思うと、どうしても外部との比較と分析が必要になり、客観的に考えるからです。
④「他責」と「自責」の関係と似ているけど違う
「他責」と「自責」、「内向き」と「外向き」の考え方は似ているので、言い方を変えているだけのように感じると思います。
でも私は社員を見ていて、「内向き」と「外向き」というのは「思考」ではあるけど、もっとその人本来を表す「価値観」ではないかと感じています。
その「価値観」によって、「他責」と「自責」が発動するのではないかと思います。
人格や能力の良し悪しではなく、その人の人生の結果として生じているものだから、ただ批判するのではなく、少しずつでも良い方に向くようにしていくべきものだと思います。
せっかく感じれたのだから、社員の幸せと成長のためにも根気強く向き合いたいと思います。