原田ともとも

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最近の記事

仮想通貨を知っていますか?

キムさんは会社での会議で 「今日は中国との取引でUSDTを使って支払いをすれば、とても便利になり、多額の多国籍送金手数料を節約できると思います。多国籍手数料は高いからです」 私の返事は 「USDTは仮想通貨なんですね!初めて知りました。」 「では、ビットコインは知っていますか?」 「ビットコインは知っています。でも、怖いから手を出しません」 「ビットコインは世界的に有名な暗号通貨で、金融経済を学ぶ人はその存在を知っています。もちろん、あなたはその経験がないので怖がるのは普通で

    • 自称韓国人の詐欺師は日本人の女性が好き

      キムさんと私の会話は全て日本語で行われていました。 理由は日本語を勉強したいから。 「日本語を勉強しているので、これで私の日本語を上達させることができます。さらに重要なのは、私は美しい優しい日本の女性と交流しています。 これはとても有意義なことだと思います。」 素晴らしい!!!勉強熱心!! 日本にも来たことがあるというキムさんは 「日本は間違いなく魅力的な国で、美味しい料理からあこがれの自然風景まで、忘れられません。」 キムさんは日本の温泉の足湯に足を入れている写真まで送って

      • 韓国人と名乗る詐欺師の人間性

        私にInstagramからDMを送ってきたのは自称韓国人 名前は金俊韓(その人が名乗った名前)キムジュンハン。 名前の由来は「親がかっこいい韓国人になるように」という願いを込めて名付けたと言っていた。中国語と英語が話せる。留学経験あり。 ソウルで独り暮らし、両親は釜山に住んでいる。 彼は毎朝決まった時間にLINEを送り、お昼ご飯の写真や、夕飯は作っている動画を送り、あたかも社会人としての地位を感じさせるメッセージを送ってくる。会社のオフィスの写真、会議で話している写真。 土曜

        • 私は騙されない

          世の中には、人を騙しても全く心が痛まない人もいる。 これだけ恋やお金、健康の欲望に対する詐欺のニュースが溢れている中で 私は絶対に大丈夫だと思っていた。 キムさんとおはようとおやすみまで話したとしても、そのうち お互い話すことは徐々に少なくなり、自然消滅するだろう。 もし、キムさんから 「家族で病気の人がいるからお金を貸してほしい」(ちょっと古いかな) 「投資に興味はあるか」 そんな言葉が出てきたら、すぐにLINEのやり取りをストップさせようと思っていた。 それなのに、それな

          おはようからおやすみまで

          毎日朝9時に彼からLINE来る 「親愛なるともともさん。起きましたか?朝ごはんは食べましたか?」 キムさんはいつも私が朝ごはんを食べたか聞いてくる。 私は毎日仕事をしているわけではないので、目が覚めた時にLINEを見て、 おはようございます、と返信し、朝ごはんは適当に返事をしていた。 仕事のある平日はだいたい10時ぐらいに会社に出勤しているようだ。 「何のお仕事をしているのですか?」 「私は企業支社のマネージャーです」 「私の仕事はあまり大変ではなく、今の仕事に満足しています

          おはようからおやすみまで

          彼の名前

          もし、この記事に彼の名前やInstagramのアカウント名を載せたら私は何か罪に問われるのだろうか。彼が本当に詐欺師なら、載せるべきなのだろうか。 そもそも、彼の名前が本名なのかは分からない。 ただ、名前の由来まで語っていたので、本当なのか、詐欺師はそこまでするのかよく分からない。 LINEのアカウント名は韓国語で「希望」アイコンの写真は韓服を着た後ろ姿 名前は「金」さん。「キムジュン〇〇」今はそれだけにしておこう。 LINEを交換して、最初は自己紹介や何気ない会話。 恐らく

          いつもの、ありふれた日常

          私は「普通」の主婦です。夫と2人の娘。携帯はiPhoneで、パートをしている。家族仲も、おそらくいい方だと思う。 毎日のご飯を気にしたり、お笑いを見て笑ったり、普通の幸せの中で生きている。最近始めたのが、Instagram。投稿の仕方も分からないし、よく分からないけど、自分が作ったものを載せたり、旅の写真を載せたりしていた。 ある日「DM」が来た。 私が作ったものに対する質問だった。 「これは何ですか?どうやって作るの」 国籍は韓国の男性。 娘たち曰く「DMに返事をしてはいけ

          いつもの、ありふれた日常

          48歳、主婦、ロマンス詐欺を味わう

          この出来事は、実際に私の身に起きたことを、包み隠さず書き記します。 世の中の人は私を「馬鹿な女」「痛い女」と思うだろう。 確かに、私は馬鹿で痛いことを認めよう。 でも、私は泣かないし、ここに私の体験談を残すことで、誰かの目に触れ 私と同じ味を味わわないような役割になれたらと思う。 ロマンスの期間は1か月。まさにひと夏の思い出。 被害額500万。私が今まで汗水たらして必死に働いた全財産。 この体験ルポがあなたの明日の悲劇を防ぎますように!

          48歳、主婦、ロマンス詐欺を味わう