退職を伝えるタイミングって、、、
退職を上司に伝えるのは難しい。
言うべきタイミングを間違うと本当に変な感じになるなぁと思ってやまない。
今回は、完全に辞めることを決めてから上司に「報告」した。相談をせずに「報告」を選択したことは実は私にとっては少しこだわりもあったのだ。
今回「報告」を選択した理由は2つある。
1つは相談したところで、状況はこれ以上良くならないと思ったこと、もう1つは退職カードを使う気は最初からなかったということである。
①相談という形にしたところで状況はこれ以上良くはならない
この会社での自分のキャリアについて考えたときに、上司に何か相談したところでこれ以上良くなることはないと思ったのだ。
というのは、産後にアサインされたプロジェクトに対して、キャリア以外には特に不満がなかったのだ。メンバーもとても良い人たちで仕事はしやすい、通勤しやすい立地、少々子供が熱を出したりして不在になってもフレキシブルに働ける環境ではあった。しかし、社内でのキャリアを考えるとあまり伸びしろのない印象があり、またこれを続けたところでニッチすぎる領域故、他社でもあまり役に立たないだろうなというのは感じていた。
なので、上司に何か相談したところで、働く環境条件を自ら下げてガツガツ昇進レースに参加するか、環境は良いが伸びしろがなくニッチで他社では活かせない領域をやり続けるかの2択しかなく、現在の状況をより良くすることは社内ではできないと感じていたのだ。
②退職カードって使うものではないなと思っていた
以前、「この会社で〇〇ができないなら退職します!」と上司に言った人がいたそうだ。俗に言う退職カードというやつだと思うが、これは本当に使い方の難易度が高いと思う。その時、当時の上司が言っていたのは、「それ言い出す人って、結果思い通りになったとしてもやっぱり辞めるよね。言い出した時点でダメだよねぇ、、」ということ。賛否両論あると思うが、私はこれには概ね同意見だった。変に相談すると退職カード使ってると思われてもおかしくない。なので私にとって退職カードはそもそも使うものではなかったし、「自分の退職の際は、相談ではなく報告することにしよう」とこの時強く思ったのだ。
これは、会社に不満はあるけど周りの人はとても良い人たちで、なるべく円満に退社したい私の思いからでもあった。
退職の「報告」をした結果
事前の相談のようなものもなく、突然退職報告をしたため、直属の上司には大いに驚かれた。本当に何の前触れも感じていなかったようだ。30分予定されたミーティングは、上司が言葉を失ったことにより15分で終わってしまった。翌朝には他の上司陣も知っており、既に引き止めができる段階ではないと誰もが判断した様子だった。
昔お世話になった上司にはこう言われた。
「言うの遅すぎですよ。何でもっと早く言ってくれなかったんですか。」
これは退職を決める前に相談してくれれば良かったのに、、ということだったと理解したが、それも上記の①で述べたように私にとってはあまり意味のない選択だったから退職を決めたわけで。
上司は驚いていたけれど、周りはそこまで驚かなかったように思う。私のことをよく知っている人ほど、寂しいけど引き止める言葉はありません。と言ってくれる。ということは、上司はまだまだ現場を正しく把握できていないのだなと思う。
「なぜ辞めるのかちゃんと教えて下さいよ。」と昔の上司に言われたので、「そんなの分かっているでしょう。笑」とお茶を濁した。
退職理由なんて沢山あるようでシンプルだし、シンプルなようで沢山ある。
今回のこの退職報告が正しかったかどうかは、残りの期間私がどう働くかで自ずと答えが出るのかなと思ったりもしている。