ORANGE RANGEのシングル曲で打線組んでみた

3〜4年ぐらい前までは2ちゃ○ねるでよく見かけたこの○○で打線組んでみたシリーズ。もうすっかり見かけなくなってしまったがあえてこのスタイルでアーティストの音楽レビューをしてみようと思う。
第八弾はORANGE RANGE!
ということで早速シングル曲縛りで打線を組んでみた。

1中 上海ハニー
2右 ロコローション
3左 イケナイ太陽
4一 *〜アスタリスク〜
5三 O2
6二 ラヴ・パレード
7遊 キズナ
8捕 SAYONARA
9投 

守備位置は適当なのであしからず。
一応野球の打線の傾向と同じく1番・3〜5番・9番(投手)が特に好きな曲を当てはめている。

基本的にレンジの曲はジャンルレスで幅広く好きなのでバランスよく選曲出来たが、打線にしてみると下位打線にバラード系が集中してしまった。無意識だったがどちらかといえばアップテンポな曲の方が好みなのかも。

それでは1曲ずつ見ていこう。

1中 上海ハニー

2003年に発売された2枚目のシングル。ノンタイアップで当時は無名ながら口コミで話題となり約20万枚のヒットを記録。レンジの知名度が飛躍的に向上するキッカケとなった楽曲である。

ド頭からボーカル3人の三者三様なラップの掛け合いから始まりすぐにノリの良いサビに突入するというインパクト大な楽曲。2番のサビ後にメンバーのセリフ(ダチョウ倶楽部の鉄板ネタを真似たもの)が挿入されたり、ラスラビ後にはハイサイのような歌声が入ってきたりとかなり遊び心があるが、どれもクドくなく丁度いいアクセントになっているのが素晴らしい。レンジといえばサマーソングのイメージがあるがその中でも特に印象的な楽曲だと思う。

2右 ロコローション

2004年に発売された6枚目のシングル。発売から2週目にオリコン週間ランキング1位を獲得し、その後もロングヒットして約49万枚を売り上げ、自己3番目の大ヒット曲となった。

60年代のヒット曲「ロコ・モーション」のパクリ疑惑で話題となったり、歌詞も下ネタが多く含まれていたりとかなり問題作として扱われることが多い曲だが、それらを度外視して聴くと一度聴いたら忘れられないインパクト、そしてこのザ・平成感満載なノリの良い曲調で結局聴き手を掴んでしまう勢いがすごい。筆者は当時小学4年生でJ-POPに興味がなかったがこの曲は認識していた。この頃のレンジのヒットメーカーっぷり、大衆性の高さは凄いものがあったと思う。

3左 イケナイ太陽

2007年に発売された17枚目のシングル。フジテレビ系ドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』のオープニングテーマに起用され約16万枚のヒットを記録。サブスクでは再生数で上位に位置しており今では代表曲的な扱いとなっている。

この頃のレンジは全盛期が過ぎて地味目な楽曲が続いていたが、久々にインパクト大のらしい楽曲が来て当時かなりテンションが上がった記憶がある。レンジらしいサマーソングだがこれまでと違い歌謡曲的な雰囲気があるのとこの頃のシングルでは珍しくラップパートが存在しないのが特徴的。因みにこの曲は大ヒットアルバム「musiQ」の頃には既に完成していたが大人になってから歌おうと決めて温めていたそうだ。確かに全盛期を過ぎたタイミングで発表したことでより楽曲に味わいが出ているので正解だったと思う。

4一 *〜アスタリスク〜

2005年に発売された9枚目のシングル。アニメ「BLEACH」のOP曲に起用された効果や当時絶頂期に発売されたこともあり初動売り上げは約32万枚と自己最高を記録し、累計でも約62万枚と自己2番目の売り上げを記録した。

電子音とロックサウンドを上手く融合させた非常にクールでカッコいい楽曲。特にイントロはレンジの楽曲で一番好みだ。全体的にラップパートが多いがこれまでとは違い全体的にクールでアグレッシブな雰囲気が漂っているのが印象的。サビもカッコいいが特にラスサビはキーが一つ上がってさらに盛り上がって中々アツいパートになっている。アニメソング的な雰囲気も纏っておりこうして聴いてみるとレンジは色んな曲調に対応出来るかなり起用なバンドであることがわかるだろう。

5三 O2

2008年に発売された19枚目のシングル。アニメ「コードギアス 反逆のルルーシュR2」のOP曲に起用され約10万枚を売り上げスマッシュヒットを記録。現時点で10万枚以上売り上げた最後のシングル。

高音パート担当のYAMATOがシングルでは初めてリードヴォーカルを担当した楽曲。当たり前だがリードヴォーカルが変わるだけでバンド全体の雰囲気がガラッと変わって新鮮な感覚で聴けるのが魅力。曲調も全体的に疾走感がありクールでカッコいい曲だ。YAMATOはそれまでは歌唱力よりもインパクトのある高音ボイスが魅力だと思っていたが、キャリアを重ねて歌唱力が向上しメインにふさわしい歌唱が披露出来ているのもファンからすれば感慨深いものがあるだろう。

6二 ラヴ・パレード

2005年に発売された10枚目のシングル。映画「電車男」の主題歌に起用され約44万枚の大ヒット。自己4番目の売り上げを記録した。

レンジのバラード系では「花」の次に有名ではないだろうか。この頃は定期的にバラードソングも披露していたが他のバラードに比べるとロック色が強いのが特徴的。レンジの楽曲では珍しくリーダーNAOTOのギターソロパートも用意されている。サビはキャッチーで耳に残りやすいあたりは流石全盛期といったところか。ラスサビの後にRYOが珍しく普段よりキーを上げて感情的なラップを披露しているのも印象深い。

7遊 キズナ

12枚目のシングルでドラムのKATCHAN脱退後初のシングル。TBS系ドラマ「いま、会いにゆきます」の主題歌に起用され約41万枚のヒットを記録。翌年以降は売り上げが大きく減少したため全盛期最後のシングルである。

脱退したKATCHANへの想いが込められたようなスローバラード。これまでのノリやキャッチーさ重視な楽曲とは異なりじっくり聴かせる楽曲なので一聴すると地味な印象を受けるが、聴き込むほどに味があってじわじわと好きになっていった。また彼らの故郷である沖縄を意識したサウンドも印象的。この曲を境に勢いは失われていくが楽曲も彼らの姿勢も地に足ついて大人の雰囲気を持つようになり、新たな魅力が磨かれていくキッカケになった楽曲だと思う。

8捕 SAYONARA

2006年に発売された15枚目のシングル。TBS系ドラマ「鉄板少女アカネ!!」の主題歌に起用され約10万枚を売り上げた。

全盛期を過ぎて人気が急落していた時期に発売されたこともあり一般知名度が低い楽曲だが、曲自体はレンジ史上最も壮大なバラードとなっており、「花」程のキャッチーさは無いが同じぐらい感動的な楽曲となっている。バラードだが途中でハードなロックパートが挿入されたり、最後にRYOの高音ラップが用意されていたりと最後まで飽きさせずクドくない曲構成が個人的に刺さった。全盛期のようなノリの良さは無いが聴けば聴くほど味わいのある名曲だと思う。

9投 花

2004年に発売された8枚目のシングル。大ヒット映画「いま、会いにゆきます」の主題歌に起用された。発売から6週連続で10万枚以上売り上げるという驚異の推移を見せて自己最大の売り上げを記録。出荷枚数ベースでは初のミリオンセラーを記録したが実際の売上枚数は99.9万枚と僅かにミリオンに届いていない。

言わずと知れた代表曲。とにかくキャッチーすぎるサビが聴き手を掴んで離さない。この曲も色々とパクリ疑惑が浮上してはいるが、仮にパクリだとしてもこれだけ上手く調理して圧倒的なサビのメロディーに仕上げているのだから結局凄い。またこの時期のJ-POPでは珍しく2番が存在しない曲構成なのが面白い。リードヴォーカルのHIROKIがいつにも増して掠れ声で歌唱しているのも印象的だが、曲の雰囲気に合わせるためにレコーディング時にキムチを沢山食べてわざと声を掠れさせているそうだ。



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ゆずP
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