この世にあるあの世(三途の川)
スクナヒコナのひとりごと
人は、亡くなりますとあの世に行くと言われています。そのあの世に行く境界線が、三途の川(さんずのかわ)。この川を渡ってしまうと二度と戻ることができないようです。
引き返すことができたら 生き返るのでしょうか? この国では、行かなければ見ることができないはずの あの世が、何故か再現されているのです。「この世にあるあの世」では、各地にありますあの世を紹介してみたいと思います。
山で再現された賽の河原(さいのかわら)
三途の川の手前にあるのが、賽の河原。この賽の河原では、様々な出来事が起こっているのです。
ここで石を積んでいるのは、幼くして死んでしまった子供たち。親にとって一番の親不孝は、親より子が先に亡くなること。罪のない子供たちは、泣きながら石を積んでいるのです。
彼岸花(曼珠沙華) 賽の河原の川岸に咲いていると言われております。お釈迦様が亡くなる時に咲いていた花のひとつでもあります。
脱衣婆
三途の川の手前で、亡くなった服を剥ぎ取る脱衣翁。
その剥ぎ取った衣服の重さで、あの世の処遇を決められると言われている。盗みや悪さをしてきた衣服は、重いそうです。地獄行きですね!
一説には、閻魔大王の妻とも言われています。もちろん、懸衣翁が旦那さんとも言われております。
六文銭(ろくもんせん)
三途の川を渡る賃金とされる六文銭。江戸時代、かなり流通されているため。本物の古銭でも 今でも安く手に入ります。
一文 約間50円ぐらいでしょうか? 渡し賃は、およそ300円ですかね。50円玉六枚が、ピッタリな感じがしますね。当時は、穴に紐を通して持ち歩いていたようです。
次回は、閻魔大王についてですね。