王さまのひとりごと
草原と星空
草原と星空があったらじゅうぶんだ。
風
風もほしい。星空の中、柔らかで優しく髪をなでてくれる風があれば尚いい。
笹の葉
風にそよいでさらさらと清潔な音を立てて、耳奥を癒してくれる笹も必要だ。
海
時々潮の香りを鼻先につけてノスタルジックにひたる事も大切だ。波音はほどほどで良い。
鳥
四季を知るためには彼らの声が必要だ。
ねぼすけな私にも必要だ。
花
鳥には花の甘い蜜がいるだろう。
私の目にも彩りはいるだろう。
ああ、恥ずかしいな。
私はなんてどん欲な王なのだろう