なぜ日本人はワーホリをバカにするのか?
日本ではなぜかワーホリ経験があまり評価されない。というかバカにされている風潮さえあり、ワーホリは「バカホリ」と揶揄されることも。なぜ、1年以下の比較的短期的な海外経験はバカにされるのか。自分なりに原因を考えてみた。
自慢してると思われてる。
正規雇用されていない状態で海外に1年住んだ経験は、以下のことを物語っている。
お金にはそこまで困ってない。
親がそれを許した。
ある程度の語学力がある。
ある程度のタフさがある。
時間的な余裕がある。
私自身海外経験があるので、ワーホリ経験があると言われても、自慢と受け取ったことは一度もなく、正直なところ自慢と受け取る人の気持ちが分からないが、こんなところだろう。もしかしたら人によっては、海外生活=めちゃくちゃお金がかかると思い込んでいるのかもしれない。興味はあるけど、一歩がどうしても踏み出せないのかもしれない。或いは、どうしても行きたかったけど親が許してくれず、行けなかったのかもしれない。そのような人たちには、海外経験=自慢と捉えられる可能性がある。
女性が多いから
ワーキング・ホリデー利用者の男女比はおよそ3:7と言われ、中でも20代後半の女性の割合が最も高いらしい。実際に私の回りをみても女性が多い。女をバカにするというのはこの世の始まりから現在まで続く事象なので、女性比率の高い分野であるワーホリや留学も同じくバカにされるのではないかという仮説である。その仮説を裏付けるかのように、ポカホンタス女なる蔑称はあるが、男性バージョンは聞いたことがない。
なお、ここでは、なぜ海外かぶれ女がバカにされるかということは論じない。
そもそも留学やワーホリが評価されない社会だから
転職に役立つからワーホリするという人を見たことがあるだろうか?私はない。ちなみに逆は沢山いる。例えば、ワーホリしたいけど、帰国後に仕事が見つかるか不安でなかなか一歩が踏み出せないというような人は沢山見てきた。原因を探るために、ワーホリの定義から確認していきたい。
つまり、ワーホリのメインの目的はホリデーで、その資金を賄うためにワーキングするのだ。ガサツに言ってしまえばワーホリはバケーションなのである。そう考えれば、なぜ就活で不利になるのか明らかになってきた。日本ではもともと空白の期間を嫌う会社がとても多い。空白期間が長ければ長いほどマイナスに働く。もちろん、きちんと目的を持って行って、何かしらの語れることを持ち帰れば、そんなに気にすることはないだろう。しかし、人によるが、凄くプラスに働くということは無いようだ。
社会的に評価されていないので、バカにされるという至極明快な論理である。それ故、「海外行って将来どうすんの?」「だからなに?」「ガイジンの彼氏捕まえに行くの?」 という具合に小馬鹿にされやすいのである。
以上、私が考える海外経験者がバカにされる理由である。分かったことは、バカにされる正当な理由が1つもないということだ。もし、これを読んでくださる方が、ワーホリをはじめとした海外渡航に躊躇っているなら是非回りのノイズに負けずに踏み出してほしい。何か1つ目標を持って海外に行き、語れる経験を1つでもゲットできたなら、必ず将来の道は開かれると私は思う。