逢いたい人

ふと思ったので書いてみます


中学3年の時、冷やかし目的で他のクラスの遊びがあり参加しました 背は小柄で肌は白くショートカットでとても気が強い貴方に出逢いました
ふざけて参加した僕にとてもフレンドリーに話しかけてくれてすぐ仲良くなりました 当時中学生でしたがお互い母子家庭で夜も親もいなかったので貴方の家に行ってはご飯を作ってもらったり
勉強を教えてもらったり怖いテレビを一緒に見たりほぼ毎日夜はその子の家に行って朝まで過ごしていました、そんな日々を送っていたら僕は貴方の事が気づけば大好きになっていました
中学の卒業式の日に、貴方を呼び出して1時間くらいもじもじしながら告白したのを覚えていますその時はわからなかったのですが花束を貴方にプレゼントしましたがゆりの花は今思えば良くないですね笑笑  結果はふられました😂

中学を卒業してもほぼ毎日ずっと一緒にいました
付き合ってはないけどずっと一緒にいて、
思えば家族?兄妹?みたいな感じでしたね
それからしばらくして僕は悪いグループと絡む様になり地元の友達などからも離れてはいましたが貴方とはずっといましたね
悪いグループと絡むようになってからは
気が弱い僕はパシリにされたり使われたりして
時にはリンチされたり、そんな生活を送っていてよく貴方に相談していました
貴方は親身になり時には朝まで話を聴いてくれたり気が強い貴方ですから朝まで説教されたのも
今でも良く覚えています。
貴方のかいもあって悪いグループとは離れて
地元の友達と仲良くなりました
貴方はそれをとても喜んでくれて自分のことの様に嬉しそうにしていました
それからしばらくして暴走族に入り
ずっと悪さばかりして当時は武力こそ正義の世界だったので喧嘩して名前を売る事に没頭していました、時には貴方の高校にバイクで乗り込んで威嚇したりした時は貴方が高校から飛び出てきて
ものすごく怒られすぐ帰ったのもいい思い出です

正月の日に後輩がヘマして僕がブチギレて殴ろうとした時には逆に貴方がブチギレて後輩や友達の前で馬乗りになり殴られみんな大爆笑していたのもいい思い出です。 今こうして振り返ってみても沢山迷惑ばかりかけていました
それからしばらくてからヤンチャばかりしてすぐ捕まってしまい、留置所に入りました共犯がいた僕は接近禁止が付き面会、手紙等全て禁止でした
捕まってからは何より辛かったのが毎日貴方といたものですから貴方に会えない時間が何より辛かったです、中ではきっともう見離されて彼氏とかできたのかな?とか不安ばかり思っていました
留置所で20日がすぎそこから鑑別所に移動しました、自由が効かない塀の中での時間はとても長く感じました、鑑別所に移動してからは手紙も書けるようになり貴方に手紙を書きたいなと思い手紙を中で買いました、そこから手紙を書こうと思ったのですが、住所も覚えていなかったので
書けなくて諦めようと思っていたら
鑑別の職員さんが窓をコンコンしてきて、
なんだろう?と思ったら手紙が来ました
差出人は貴方からの手紙で
名前を見た瞬間に涙が止まりませんでした
恥ずかしながら職員さんの前で大泣きしてしまい職員さんにその涙は大事にする事ですよ
そんなに思ってる人がいるなら、大切にしないといけませんよと言われさらに大泣きした事を良く覚えています、手紙を開けてみると
励ましの言葉となんだかんだお前がいないのはとても寂しいよと書いてありました
気が強い貴方ですからそんな事言うんだとびっくりしたとおもに嬉しくて泣きながらその手紙を読みました、 鑑別生活も終わり裁判で保釈申請を受けてようやく外に出ました
外に出ると後輩達や地元の仲間そして貴方がいて
夜にみんなでお祝い会をやりました、
お祝い会が終わり貴方と海に行き海で中での生活のことやいろんな話を海で話しました
捕まってる時に銚子の神社で交通安全のお守りを買ってくれてたみたいで当時厨二病だった僕は菊の紋章が好きで、それを覚えていてくれたみたいで菊の紋章のお守りをもらいました、
もしかしてお揃い?と聴くとそんなわけないだろついでに買ってきただけだよと言って照れ臭そうに渡してきました、僕はとても嬉しかったです、
それから次の日、貴方は木更津のプールに友達と行くと行って出かけました
あの日は台風で雨風がとても強く少し心配でした
僕はいつも通り地元の友達と遊んでいました
すると一緒に遊んでいた友達から電話がありなんだろうと出てみるとそれは救急車の中からの電話でした、友達はとても焦っていて泣きじゃくって
いてうまく聞き取れませんでしたが
車に轢かれて意識がないと泣きながらリアルタイムで電話してきました、誰に頼ったらいいかわからないからとにかく早くきてほしいと言われ
僕はすぐに木更津の方に向かいました
台風の日だったので雨風で視界がすごく悪かったのですが貴方に逢いたい一心でバイクで向かいました、病院につくと貴方の血だらけのバックと、
洋服を抱きしめて震えてる友達がいました。
僕は何が起きたのか全く理解が追いつきませんでしたICUでは病院の先生などが慌ただしく
行き交いしていました、
ガラス越しから貴方の姿が見えて窓越しに頑張れ頑張れと叫ぶことしかできませんでした。
それからしばらくして警察もきて、
相手のわき見運転で7メートル先の用水路まで飛ばされたと聴きとても怖かったんだろうなと思い悔しくて悔しくてたまらないです。
その日は、面会時間も終わり友達のお母さんに送ってもらい家まで帰りました。
その日の夜は頭が真っ白で全く寝れませんでした、あなたが目を覚ましたその言葉が聴きたかったのですが貴方は目を覚ましませんでした
それから2日ほど経ちましたが貴方は目を覚ましませんでした、3日目になって、貴方は地元の医療センターに救急車で運ばれてきました
僕は貴方が来るのを地元の病院で待っていました
貴方が無事にこっちに来れるか途中で何かあったらどうしようと考えひたすら焦っていましたが
無事に地元の病院に到着しました
そこから色々検査などし頭は29針縫っていて、
傷がとても痛々しかったです
しばらくしてから貴方の友達が沢山来て
皆んな貴方の姿を見て泣いていました
僕は皆んなが泣いてる理由が良くわからなかってです 泣いてしまったら葬式の様な感じがしてとても嫌でした 僕は絶対治るそうずっと思っていたので涙は一切見せませんでした、
それからしばらくしてみんなが帰り
病院側から特別扱いを受けていた僕は少し長くいれました、そんなあなたの横にいた時にふと昔の記憶が蘇ってきて、いじめられてた貴方に相談した時に うちの前では強がるなうちには弱さを見せていいから他の奴らの前ではださいから弱さを見せるなと言う言葉が頭によみがえてきて
貴方の横でひたすら泣いてしまいました、
それから少し経って貴方の親がきて、
面会時間も終わり帰り道僕は親と話しながら帰っていました、僕はあやの親にあやも馬鹿ですよね、僕に交通安全のお守り渡すより自分で持っていた方がいいのに、と言うとお母さんは

あやも同じやつ持ってるよ
お揃いで買ってたよと言われ

そんなそぶりも見せなかった貴方なので
ただびっくりしました

あやの親からあやはなんだかんだ
しんのことが好きなんだよと言われました
僕が捕まった時にあやはすぐに手紙を書いたみたいですが接近禁止がついていて送れなくてお母さんにやつあたりして怒っていた話や
僕からの返信の手紙を毎日ポストを確認していた話、いつも僕のことばかり話していたときき
そんな姿見せない貴方なので嬉しさと共に悲しさが込み上げてしまい、ただ泣いてしまいました
それからまた次の日になっても貴方は目を覚ましませんでした、お医者さんから
言われた言葉はこのまま目を覚まさないかもしれない、もし目を覚ましても言葉が喋れないかもしれないなど、沢山いろんな事を言われましたが
僕は貴方を信じるそれしかできませんでした
またその日の夜に友達がきて、僕が捕まっていた時の話をされて
あやと飲みに行った時あやは帰り道しんがいないと寂しいと友達にずっと泣いてたよと話され
しんのことが好きと言っていたよ
といわれまた涙が止まらなくなりました


あれからもう8年の月日が経ちました

貴方のいない世界はとても寂しいです

貴方のいた病院の周りの緑は消え今では住宅地に変わっています、ただ今でも病院の前を通ると昨日の事の様に思い出が蘇ってきます

僕が貴方と過ごした4年間僕の青春の全てが貴方で良かったです

あれから僕も沢山の女性の方とお付き合いしましたがどれも長続きしませんでした。

貴方以上の人を探そうと思いましたが
いませんでした。

貴方に似てる人は居ても結局貴方ではなく

いっときの感情で好きになる事はあっても
それは続かなかったです。

今こうして思い返し見ると
今の僕がいる事
沢山の後輩がいる事
地元の最高な友達がいる事

どれも全て貴方が居たから僕はここまで来れました。

こんな馬鹿な僕ですから貴方にまた逢いたいと思い馬鹿な事をしようと思いましたが

貴方の事ですからとても怒るだろうと思いやめました。

今の僕を見て貴方はきっと怒ると思いますが正直な話怒られたい自分もいます。

もし本当に来世という世界があるのなら
また貴方に逢いたいです、
会った時には貴方とまた朝まで貴方のいない時間に起きた話をしたいです。

それまでは貴方が残してくれた最高の友達と後輩と一緒に過ごしていきます。

最後に本当にありがとうございました。


貴方との思い出を全部話すとこんな文字では足りませんが、時には思い出すのもありかなと思い書きました。




全て読んで頂きありがとうございます
当たり前の日常は何より幸せです

#あの選択をしたから
#天国
#本当
#わかんない

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