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家庭内不和を解消するための不倫に至る経緯 その一

今思えばはじめから上手くいって無かったのに結婚してしまったのが間違いだった。

違和感をそのままに約束を信じた。

少ない愛情表現。セックスに関する要求度の違い。

約束しても無駄だった。
スキンシップはこれくらいの頻度で取ろうっていう提案も受け入れてくれたが、守られはしなかった。
結婚するにおける約束だったのにだ。

でも今思えばそれも当然だ。約束してするものじゃない。そんなこと分かってた。でもそうでもしないとしてくれないから、仕方なかった。


結婚後、それを指摘すると激昂するようになった。怒鳴るようになった。挙げ句、風俗を利用していいとまで言われた。

そうじゃないと悲しかった。仲良くしたかった。仲良くあるためのスキンシップのひとつとして、身体を重ねたかった。

これは結婚後5年以上経っている今でも確実にわだかまりになっている。

そこから、会話が少なくなった。喧嘩する度に険悪になった。仲直りの方法が、ない。話し合いで解決できても、真の解決には至らなかった。心は傷ついたまま。癒されることはなく。

たかがセックスだと思うかもしれないが、そうではない。キスも抱きしめることも、手を繋ぐこともない。会話も少ない。このすべてが嫌だ。

そのうち、欲しかった子供が生まれた。子供が生まれたということは、向こうからすれば余計にセックスしなくて良くなったということだ。

ここからレスはひどくなった。

向こうから誘われたことなんて、初めの一度以外はない。婚姻前も後も。いつも私から。いつだって私が誘い、誘いに乗るか乗らないか選ぶのは向こう。したくないと言われればしない。じゃあいつするのと聞くと、来週だとか言われる。そして翌週もしない。言い争いになる。

こんな不毛な出来事ばかりだった。


2人目ができた。2人目が欲しくて。上の子が可愛くて。兄弟がいればもっと楽しいだろうと思った。旦那も賛同してくれた。

なので生殖した。セックスではなく、生殖。幸運にも半年もせずに身ごもった。

3人目は考えていない。なので今後はセックスすることはないだろう。


生殖なのだ、旦那にとっては。なので私も生殖行為をした。快楽も喜びもない。

私の好きなセックスではない。私の求めるものじゃない。愛のある行為ではない。


旦那に求めるのはもう辞めよう。辞めてあげよう。いやいやされても私も傷つく。

必要最低限の関わりだとは思っていたが、どうやら旦那にとってはそうでは無いらしい。きっと億劫で、面倒で、喧嘩の種なんだろう。

そんな悲しいこと私もしたくない。
解放してあげたいと思った。自分を。旦那を。したくないことはしなくていい。私だってもうあなたとはしたくないと思った。

辞めた。

でも今後一生他の人としなくていいのか?

そんなわけない。私は性欲の発露としても、癒しとしてもセックスが好きだ。好きな人とするセックスが好きだ。誰でもいいわけじゃない。

だから、セックスを一緒に楽しんでくれる相手が欲しかった。唯一の大切な相手。

セフレと呼ぶ人も婚外恋愛と呼ぶ人も不倫と呼ぶ人もいるだろう。呼びたいならご勝手にどうぞ。

あくまでこれは秘め事であり、この大切さは他人には分かるはずもない。


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