オヤジのレザークラフト
先ず頼ったのは初心者セット
40代半ば頃、子育てもひと段落つき、それまで興味があったけどなかなか実現出来なったことを少しずつ始め出しました。
その一つがレザークラフト。
なんかオシャレな響きで、私のようなイカついオッサンがやっていると「革いじり」くらいの方がしっくりくるのかも知れませんが、以前から興味があったことから思い切ってチャレンジしました。
とはいえ、「どんな道具を揃えたらいいのか。」というレベルだったのですが、先ずは最低限の道具や型紙、革までがパッケージになった初心者セットを購入してみました。
このセットには型紙も付属していて、何種類か選べた記憶があるのですが、その中から、簡単に出来そうなペンケースを選んでみました。
人生で初めて革を切ったり貼ったり、さらには縫ったり。「意外にシンプルな工程で出来ているんだな。」と感じましたが、何より難しかったのは「綺麗に仕上げること」でした。
このペンケースにしても、とりあえず「ペンケースとして使用出来るもの」というレベルなら簡単にできるのですが、それを美しく仕上げるのが難しい・・・・。
しかしながら時間が過ぎるのも忘れるほど夢中になっているオッサンの姿がありました。
このペンケース、よく見ると接着剤がはみ出ていたり、縫い目もガタガタ、そもそも革の切断面もガタガタ・・・でも「俺にも出来た!」みたいな達成感は凄かったです。
他の作品
その後は小銭入れやパスケース、スマホのカバー等、色々な形にチャレンジし、作品は親戚やら友人達にプレゼントするのですが、そこで喜んでもらえると更に創作意欲が湧いてきました。
そして大物に挑戦
そうして色々と小物を作っているうちに、ふと「トートバッグでも作ってみたいな。」という欲求が芽生え始めてきました。所謂「大物」への挑戦です。
しかし、物が大きければ大きいほど当然ながら縫う部分も増える訳ですが、小物でも手縫いというのはなかなか大変な印象(私だけ?)だっただけに、バッグのようなものになればその困難さは明らかでした。(上手な方ならスイスイ縫ってしまうのでしょうけど)
そこで、楽をしたいというのが第一目的ですが、更に仕上がりが綺麗になるなら、ということで思い切ってミシンを購入しました。さすがに家族は「そこまでやるんか。」と、かなり引いていたのを思い出します。
家にミシンが届いた時、少し冷静になり「俺、ここまでやる必要あったんかな。」と思ってしまったのも事実ですが、いざ使ってみると作業効率のアップ度にシビれてしまうほど。そして何より仕上がりも美しい・・・・今まで苦労した末にガタガタの縫い目になっていた日々は何だったんだと思えるほどでした。
でも本来は手縫いの技術も向上させなければいけないなと思うのですが、あまりの便利さに甘えている自分がいます。
トートバッグ制作
ミシンという強力な武器を手に入れ、あとは作ってみるだけ。
イメージしたのはオールレザーのもの、もう一つは帆布がメインのものでした。
革については、それまでは小物が中心だったので、それほど大きいサイズでは必要なかったのですが、さすがにバッグとなるとそれなりのサイズの革が必要となります。
そこで牛半頭分の「半裁」という大きなサイズで革を購入してみました。
大きな巻物ような革を広げてみると、当たり前ですが動物の革なので表面にも不規則なシワがあったり、決して工業製品ではない、間違いなく命を宿していたものであることを感じさせます。
とりあえずがっしりとした部分を選び、型紙に従って裁断し、ミシンでガンガン縫っていきます。
作りは粗いのですが、とりあえずは目標であったトートバッグを完成させたことに大満足。
調子に乗って帆布を使用したバージョンも続けて製作です。
今後の製作予定
レザークラフトについて、実はこの半年くらい作品ゼロということで、久しぶりに原点を見つめ直し、創作意欲を高める意味でこの記事を書いてみました。
先日、実家に帰った時、母親が以前私が作ってプレゼントした小銭入れを使ってくれているのを見て、レザークラフトは「人に喜んでもらえて、しかも実用的」な趣味の一つだなと改めて感じました。
さて次は・・実用面で考えると、スマホやら財布が入るくらいの巾着袋を作ってみようかなと考えています。
以上、オヤジのレザークラフトでした。
今回も最後までお読みいただき、心から感謝申し上げます。