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胃に何かいる〜縁起〜

胃に何かいる。

胃が痛い、というとなんだか大袈裟でちょっと悲劇の主人公感が出るのだが、今の感覚をより正確に表現すると、

胃に何かいる。

食後8時間ぐらい経っていてこの間何も食べていないのだが、胃が何かに反応し続けている。

そもそも胃とは胃の形をした壁のことなのか?袋の形をした細胞(皮膚?肌?内臓?)の中の空洞のことなのか。内臓そのものが蠢きを感じているのか?それに合わせて空洞にある空気も動き続けているような感じ。

こんな感じで1週間近く胃に意識が向いていることもあり、初めて風邪以外の症状で内科に行った。原因は色々考えられるせいか結局これというものを断定されなかった。しきりに胃カメラを勧められるが、最初から突っ込まれるにはハードルがどうしても高く遠慮しておく。

とはいえ会って数分の人間の体の中を知るために直に「見たい」と思う気持ちもわかる。人間というより症例としてみないと先に進めない。

人含めあらゆる存在に何か実態があるように考えるのは、仏教的にはよく否定される。常に移り変わる関係性しかない、という縁起の思想。

とはいえ治せるものを治すにはそこに病がある、となんらか言語化した方が早いのも事実。傾向と対策。

ということで今は整腸剤やら胃薬やらを飲んで、あるべき状態に胃を整えようとしているところである。
これから先、こんなふうにあるべき姿を自分の体が見失うことが増えていくのだろうなと思うと、なんとも歳をとることはよるべない。

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