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寺務員から独学者へ
noteのアカウント名を変えてみた。寺でつとめる寺務員の記録帳から、独学の記録帳へと書く内容を変えていこうと思う。
もともと一生を寺に捧げる気はなかったのだが、この1,2年特にお寺における自らのプレゼンスを考えさせられる機会が増え、次のステージに向かうことを目指していろいろと準備を始めていた。
中間管理職というのはどこにもいるもので、この人数規模の組織で自分がその役割に入ることになり、そのままならなさに、
「あれ、そもそもなんで寺で働き始めることになったんだっけ?」
「最近やる気でないな(忙しいのに)」
「吞まないとやってられないな(ごくごく)」
と感じることが増えた。
古くから受け継がれてきた環境を時代に受け継ぐという職務は予測不可能なことも多く、日々観察力が問われる。
観察したいと思う気持ちには、好奇心が欠かせない。前向きな変革のための気づきをほかの職員に促しつつ、自らそんな意欲が湧き出ない日が増えていた。飽きだろうか。
何をしたいかを探すところから始めて、自らの足りなさを補っていく作業に飢えていた。仕事にかかわることで掘り下げたことが実を結ぶことなく枯れていくという経験をしすぎたのかもしれない。
子供がいながら、なんなら今の給与水準を落とすことすら想定しながら、次のステージに進むことを考えている身勝手な自分。
とはいえ身勝手に生きられるのは自分だけなのだから、と言い訳がましく思いながら、場当たり的でない学びを深めていこうと思う。
自らを変革させ、生を感じられる瞬間を、学びに求める。
今後断片的な学習記録を定期的に上げていきます。今のところ学びのテーマは、こんなところを考えています。
・人口減少社会における地方自治。前職で従事していた分野を掘り下げるイメージ
・現職で興味をもった人の「弔い」にまつわる文化史、これからの弔い。
・観光学、観光行政
大学院への進学は手段であり、費用も時間もねん出するのが大変です。懇意にしているファイナンシャルプランナーの人に計画を伝えたら
「どうかしてる」
と一蹴されました。なぜ院に行ってまで学ぶのか、という理由付けが弱すぎることが一瞬で伝わってしまったからでしょう。
そもそも大学院で学部までと同じような教えてもらう教育を求めることがお門違いです。わかっているつもりでした。
ならいっそ、どのような進路にするのであれ「独学」を続けていかなければならない。
まだ何も始めていない中でおこがましさを感じつつ、自らを奮い立たせる意味も込めて、自らを「独学者」と名乗ることにしました。
独学者は孤学者ではない、という「独学大全」の言葉を胸に、まだであったことのない同志がこのnoteを見つけることを頭の片隅で願いつつ。
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