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ジャズ喫茶、行ってみました!
はぁ、ずいぶん日が経ってしまった。
この前のへんいちさんの〈第7回ぐるめぐる神戸〉のテーマがジャズだった。その案内を見た時に、ふと、就職して数年した頃、音楽を聴きながらお酒をのめるお店に勇気がなくて入れなかったことを思い出した。
思い出してみると、それがジャズだった日もあれば、ジャズではない日もあったと思う。でも、とにかく音楽を聴きながら飲みたかった。そう、あの時のできなかった自分のために、今の自分が達成してあげたい。人生でやりたかったことを今一つ一つやってみて過ごしている。
一人ぐるめぐるを、ジャズでやってみたいです!と、静かに宣言してからもう一か月以上もたってしまった。決して忘れていたわけでもなく、店を探すのをやめたわけでもない。このお店にしようと決めた後、なかなか開かない日があったり、完全予約制なのにオーナーと連絡が取れなかったり。もたもたしてたらこんなに日が経ってしまった。
でも、やっと行くことができたこのお店は、とても本格的な音響をかねそなえた良いお店だった。JBLのスピーカーから始まり、他の機材も長年の経営からそろえていった一流の機材ばかり。もちろん取材をして記事にもした。だけど今回文字数が多すぎて一回では書ききれなかったので、その書けなかった部分をnoteに書いておこうと思う。
このジャズ喫茶のお店。珍しいと思うのだが、女性オーナーである。それも予約で15時から開けてくれると言うのだから、女性の息抜きには最高の時間設定。そして、私みたいな素人に対しても、教えるように気長に話してくださって本当にありがたかった。
このお店がオープンしたのが22年前。以前の地下のお店から移転して、2軒目になる。二重扉でコンクリートの壁で作ったこのお店にはしっかりとした防音対策もなされている。そのオープン後一年くらいしてから毎年のように、フリージャズのサックス奏者、ぺーター・ブロッツマンが来日してはこちらのお店でライブをしてくれていたそうだ。お店の名前はリー・モーガンが生涯で唯一残したワンホーンアルバム「Candy(キャンディ)」からつけている。ブロッツマンには「キャンディーママさん」と呼ばれる間柄にまで親しくなった。
毎年そんな関係が続き、最後の来日したのが2018年。その後コロナが始まり、2020年にオリンピックが延期になり来日が遠ざかってしまった。最後にオーナーがブロッツマンに会ったのは2019年のアメリカのフェスティバルに行ったとき。ブロッツマンはその後、日本には来日せずに2023年6月22日に亡くなってしまった。
それがショックで悲しくて、スピーカーの間のテーブルの部分にはブロッツマンを偲ぶコーナーが作られている。その後亡くなってからはどうしてもそのコーナーを片づけられないのだそうだ。
そんなオーナーとは、他の奏者とも関係はいろんなところで続いていて、今はライブがしたいという申し出で日々予定が埋まっている。それも、キャンディーママさんのお人柄があってのこと。次回こそ、私は生のライブ演奏を堪能し、ブロッツマンのことも含めた記事を書きたいと思っている。
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そしてこれからのJAZZに乾杯!