「秋の思い出と今」~エディターコース★エッセイ講座より~
秋と春はいつも同じ扱いになりそうだが、やはり秋はちがう。空は高く、雲は薄く幾重にも重なる。秋は大きな大きな空を感じられる最高の季節。
これから寒い季節に向かうためだろうか。夏が来て活動的な季節に入ろうとする春とは違い、秋は本能的に守りに入る気がする。そう、せわしなかった春と夏。やりたいことをすべて詰め込んでバタバタと通り過ぎてしまうこの季節とは違って、秋から冬にかけては、したことを一つ一つ丁寧に引き出しにしまっていく感じ。冬の間はその引き出しから必要なものだけを出しては、丁