始めよう、海外VN※!

※VNとは、Visual Novel の略語である。

はじめに

始めまして、梦月と申します。
この度、かたわ少女が8月16日にSTEAMでリリースされるという大ニュースを聞き、このノートを書き始めました。

かたわ少女は当時、私が触れてきたVNとは扱うテーマがあまりにも違い、感銘を受けた記憶があります。
この作品とSTEAMのお陰で、海外でもVNの文化が存在することを知った私は海外VNに傾倒してしまいました。

今回は私がプレイした中で特に面白いと思った3点を紹介いたします。


Analogue: A Hate Story

制作:Love Conquers All Games
日本語化:済

突然現れた旧式の宇宙船「ムグンファ」のログファイル収集の仕事を受けたプレイヤーが船内のAIから開示されるログデータを頼りにムグンファで起きた謎を解いていく。

VNとしては珍しく、ムグンファ号を遠隔操作するためにターミナルを操作することになる。これが非常にゲーム性と合っており、中盤のある場面では本当に遠隔操作をしている気分になる。
ログ上には大量の登場人物が出てくるため、メモを取りながら攻略することをおすすめする。ログ内には家系図も存在する。

エンディングは5つあり、ルートの分岐自体は簡単なものとなっている。

続編のHate Plusの日本語化待ってます…


Bai Qu: Hundreds of Melodies

制作:洋红工房
日本語化:済

本作は「安楽死」がテーマの一つとなっている。
冒頭でヒロインの​李佳蕴が亡くなっていることが伝えられ、その彼女と主人公達が一緒に過ごした日々がゲーム中で描かれている。
彼らが過ごす日々は見ていて楽しいものであり、ずっと見届けていたいと思うのだが、始まりには終りがあるように李佳蕴の人生にも終わりが存在する。
彼女の決断やそれを理解して行動する主人公など、後半からは悲しい展開が待っている。

エンディングは3つあり、3人のヒロインの個性あふれるエンディングとなっているため必見である。
クリア後はタイトル画面でStartを押すことを忘れないように。

この作品は洋红工房の前々作「East 73: Magenta Fairytale」と前作「Shan Gui」との繋がりがあるが、気にならない程度なのでプレイしなくても問題ない。
もしプレイしたい場合、「Shan Gui」に関しては「Shan Gui II: Sweet Osmanthus II」を購入する必要がある。


Dream Ending

制作:橘子班
日本語化:なし

見えない命のタイムリミットが存在している状態で、死ぬまでの間に人はどう生きるかを描いてる「渚にて」の後半のような作品だ。

太陽の爆発で地球がいずれ飲み込まれる事が分かり、エリートだけを乗せた方舟がすでに地球から脱出している状態。
主人公は地球に残された人間の一人で、学校で見つけた過去のテストを受けているところにヒロインの「唐乐吟」がちょっかいを出してくる。
それをいなそうとする主人公だが、からかい上手である唐乐吟には手が出ないといった冒頭。

序盤は割と明るいのだが、話が進むに連れ、太陽の光で人が焼け死んだり、「世界末日综合征」という病気を抑えるために薬である「梦末」を飲まなければならないなど非常にシビアな世界観であることが見えてくる。
そのような世界で主人公と唐乐吟はどのように生きるかというところが面白いポイントである。

エンディングは一つのみで、選択肢もなくルート分岐もないのでプレイしやすいと思うが、現状中国語(簡体字、繁体字)と英語のみと言語が障壁となっているのが惜しい。
こちらもクリア後はタイトル画面でStartを押すことを忘れないように。

唐乐吟の声優である「闲踏梧桐」さん※の柔らかくも優しい声が素晴らしく、ドラマCDも出ているので購入をおすすめする。
※日本で知られるゲームではアークナイツの「ヘビーレイン」や中国版ブルーアーカイブの「アカリ」を担当している


おわりに

以上3点の紹介をさせていただきました。
どの作品も個性あふれる作品なのでプレイしていただけたら嬉しいです。

あと海外VNでおすすめの作品があれば教えていただきたいです。


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