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幕。
明日、13時納棺。
18時 お通夜。
明後日、12時、告別式。
父の兄弟や
親戚、近所の人
少ない人数ではあるけれど
父をよく知っている人たちが
顔を見に来てくれた。
父は細くなり
けれどもしずかなかおをしていて
ほとけさまのようだと
私は思った
青色のパジャマは
新しく母が買ったもので
お父さんらしい、よぅ似合う、と
ものいわぬ父に話しかけた
家に居て眠っているようにも
見えたけれど
父はもう、イビキをかかず、
両眼はかたく閉じられ
今生でのすべての幕をおろし
いまはすっかり静謐の世界に
旅立っていた
明日、納棺とお通夜
明後日、告別式
父を少しでも安心させるためにも
できるだけ、
いつもどおりの、夜を過ごす。