海外旅行の記録~インド(ラダック-11 リンシェ村-2)
歩いている時にフト思いつきました。
なぜ道に鳥の死体が落ちていないのだろう。
たくさんの鳥が飛んでいるのだから、ある鳥は病気で墜落、ある鳥は老衰で墜落して、道路に亡骸が転がっていてもよさそうなのに、全然落ちていない。
「象の墓場」で象は死ぬと言うが、鳥も「鳥の墓場」に行くのだろうか?
「私もうダメそう」と、死期を悟ったスズメは、粛々とその墓場に飛んでいくのだろうか?
NHKラジオ「子供電話科学相談」、孫に電話させようかな?
さてリンシェ村のゴンパに行きました。
ゴンパにはたくさんの小僧さんがいました。
ラダック自体貧困エリアですが、その最奥地なので、最も貧しいエリアになります。
当然子供を養えない家庭もあります。
そんなとき、子供を寺に預けるのです。
日本の養護施設のようなものでしょうか。
昼時になり、小僧さんと一緒に昼食をいただきました。
お箸を探していると、転がっていた木をへし折って、差し出してくれました。
河口慧海の本には、チベッット人は生れてから死ぬまで、お風呂に入らないと書かれています。
「運」がなくなると信じられているからです。
「鼻汁」は服の袖で拭うので、袖がテカテカになっているとも書かれています。
それに近い生活を経験したので、私は日本に帰国後、だいぶ清潔に気を使わない生活をするようになりました。
伝統医学のリンシェ・アムチ・ヘルスセンターを見学しました。
乾燥させた植物がビンに詰められ、棚に整然と並んでいました。
こんな奥地にも西洋文明は定着して、伝統医学は衰退しようとしていました。
夜中トイレに行こうとしたら、土間にお父さんが寝ていて、枕を蹴ってしまいました。
ユルチュン村に出発する日の朝、お母さんがお土産をくれました。
手作りのシルクのマフラーです。
お母さんが、私の首に巻いてくれました。