広島お好み焼き屋【皐月】の看板娘のリムは実は竜の姫巫女様でした! 第2話 リムはパパの許へといきます! (7)
第2話 リムはパパの許へといきます! (7)
そう、姉上は優しくリムを諫め。
でも労いの言葉をかけつつ、叱咤激励をしてくれた、だけではないのだよ。
リムの姉上は。
「リム、私も、お城とあのひとの館を繋ぐゲートを固定するのを手伝うから。二人で頑張りましょう」とも告げてくれた。
そして姉上も魔法の詠唱を唱え始めてくれたのだ。
だから現竜神さまである海斗の、この先の人生が更に明るくなる……だけではないよね?
リム達竜の姫巫女達が永遠に祝福、幸福になれる言葉を。
次世代の竜の太后陛下さまが、リムへと告げてくれたのだから。
リムは心から歓喜──!
本当に心から嬉しくて仕方がないから。
「姉上、ありがとう」と。
リムは姉上に再度お礼を告げれば。
「よーし! リムも泣く暇があったらがんばるぞ!」
リムは高らかに声を上げながら、威勢をあげると。
「はぁあああっ!」と声を大にして叫びながら。
自身の魔力をあげ、日本にいる大事な人とを繋ぐゲートの固定に尽力を尽くす。
だからそれから数十分もしないうちにリムと姉上の二人は、竜人さま海斗の許へといける。
まあ、そんな懐かしい夢をリムは、自身が通う中学校の、教室の席──。
机を枕に転寝をしながらリムは、夢の中で見続ける。
◇◇◇