広島お好み焼き屋【皐月】の看板娘のリムは実は竜の姫巫女様でした! 第3話 目覚め? (3)
だからサチは委員長の理香ちゃんへと。
「理香ちゃん、ありがとう」と。
サチはお礼を告げる。
「いいえ、どういたしまして」と。
クラス委員長の理香ちゃんは、サチへと微笑みながら言葉を返すと。
彼女は踵を返し、手を振りながら。
只今会話に花を咲かせている娘達のグループへと、テクテクと足音を立てながら移動していく。
そんな理香ちゃんの背を見詰めていたサチなのだが。
理香ちゃんが他のグループの娘達への中へと入り──。
理香ちゃんも和気藹々とした会話を弾ませる様子を見て確認をすれば。
(よーし! がんばるか!)と。
サチは自身の脳裏で力強く決意をすれば。
自身の眼下で机を枕に寝ているリムちゃんの華奢な肩に、自分の掌を当て──。
今度は先ほどよりも激しく、力強く、揺すり始める。
「リムちゃん! リムちゃん! 起きて! 起きてよー!」とね。