本気の趣味は期限付き
こんにちは
教育学部 発達教育課程 初等連携教育専修 3年の松下ももです。
ぜひ、最後まで読んでください。
「あそこの中学校はちょっと違う…」
なんて言われていた、家から少し離れた中学校に抽選までして入学した。生徒以上に先生方が全力な学校。全力だからこそつくれるものがあり、全力だからこそつながる絆がある。
そして誰かに感動を与えられる。
今年のスローガンとなった“世界一感動を与えられるチーム”
私が6年前に身をもって感じた「全力は感動を与える」ということ。どうしたら感動を与えられるのかの答えを知っている私にとっては簡単なことである。とにかく自分の持つすべての力を注げばいい、そう思っていた。
誰に何を通して感動を与えるのかを考えると、やはり試合を見に来てくださる方に試合を通して感動を与えることが一番大きなことだと思った。もちろん数えきれないほど「何を通して」に当てはまるものがあることは分かっているが、一番大きな部分で考えたときのこれを、マネージャーである私が達成することは難しい。それなら選手に感動を与えよう、いつも通りを超える全力でサポートしようと決めた。
全力のサポートとは何だろう。選手のすべてをサポートすることなのか、それとも必要なことだけに力を注いでサポートすることなのか。マネージャーの役割に明確なものはないから、それぞれのやり方があるところによさがあると思う。一人ひとり大切にしていることがあり、そこにのせる思いも違う。私が大切にしてきたのは、
「ママじゃないけど、
ママのような愛情を込める」
ということ。こんな存在になることにすべての力を注ぐのが私の考える全力のサポートである。
関東大学サッカーリーグNorte1部の戦いが始まり、最初の敗戦続き。私は自分のサポートが少なからず選手に影響しているのではないかと不安になった。「やってあげたほうが良かったのかな」「あの言葉余計だったかな」なんて何度も考えた。しかし、目指している方向は選手のみんなと同じである。甘えている部分を見て見ぬふりするなんてできなかった。
そんな中、ある試合から私たちの奇跡と言ってよいのか分からないが、信じられない物語が始まった。私のサポートは間違っていないのかもしれないと思えた瞬間でもあった。気持ちが前向きになったことからか、自然と目線は上を向いていて、その先に見えるのはみんなの表情。試合前のハイタッチでは、しっかり目を見ることができる。そのときから、自分も一緒に戦っているんだと自信を持ってベンチにいられるようになった気がした。
あっという間に最終節の前日を迎えた。一番長い時間を過ごした人、一番ありがとうを伝えてくれた人、一番代わりに重いものを持ってくれた人、一番悩みを聞いてくれた人、サッカー部の中ではどの一番も同期だった。そんなことを考えていたら、最後は試合中も力になりたいと思った。2人じゃないと作れないミサンガに愛情を込めて。
リーグ戦を終えて振り返ってみたものの、多くのことがありすぎてまとまらない内容になってしまったが、私の趣味であるマネージャー業をここまで本気でやらせてくれる環境があることへの感謝を一番に伝えたい。
残り約1ヶ月の期限付きの趣味。
最後はたくさん楽しみたい。
渡邉 裕汰
部活内だけでなく、体育会役員としても頑張っている選手。細々としたミスの許されない仕事を率先して受けにいく姿が彼の魅力であると、誰もが感じているだろう。
全てを完璧にこなすのは難しいけど、1人では気付けないことに気付いてくれる、助け合える仲間がサッカー部にはたくさんいるよ。頑張れ!