私の正義の話 その1
私は40歳まで何不自由なく生活してきた。
私は中学、高校と優秀だった。
周りの誰もが私に敬意を払って接していた。私も気さくにおもしろい面も見せていたので誰からも好かれていた。
模範的で誰しもの憧れ、それが私という人間を形成していた。
最初にケチがついたのは大学受験だった。私は当然有名私立を受験したが結果は合格ではなかった。
滑り止めの三流私立は周りの人間の程度も低くて私のような優秀な人間が通う場所ではなかった。それにキャンパスも東京のハズレにあった。都会で一人暮らしをするから