元ポルトガル駐在員推し 一度はモンサラーシュへ
駐在して4年間住んだ経験から、一番のお勧めはモンサラーシュ。日本から訪れた知人がわざわざ遊びに行くと言うので、興味を持ち調べて自分も行きたくなった場所で、またとない体験ができた。
イベリア半島の大平原の中にポツンとある岩山の上に、侵入者を見張り、それを撃退する為に建てられた太古の城塞が点在する。中でも、丘の上の城を中心に村が出来て取り囲み、城塞都市となったのがモンサラーシュ。
リスボンからエボラを経由して一日かけて到着。平原の中の高台とくれば周囲に遮る物がない。そこで見られる、昇る朝日と沈む夕陽がすごいに決まってる。先ずは絶景ポイントを求めて、宿の人のお勧めを参考に村を散策。
城壁に囲まれた小さな村の石畳の狭い道は、うねうねとどこまでも続き迷路の様。思いの外、土産物屋や小洒落たカフェが多く、道沿いのテラスでウマ ビッカ (一杯のエスプレッソ)で一休みしてから買い物。
早々に西向きの城壁に陣取って待つことしばし、沈みかけてから完全に暗闇が訪れるまで…あれれ、なかなか沈まないな〜…という長いような短いような時間を楽しんだ。
典型的なポルトガル アレンテージョ地方の料理とここの名産らしいケージョ フレシュカ(豆腐の様な柔らかい新鮮チーズ)に満足して再び夜の街に出ると、ワインの酔いも瞬時に覚めそうな満天の星がそこに広がっている。輝く星の色がこんなに何種類もあるのを初めて知り感動!
持ち合わせたカメラと自身の技術のせいでここに紹介できないのが本当に残念。是非、ご自分の目でお確かめください。
充分に星空を堪能して宿に戻り、アレンテージョ特産のワインを飲み直し。ちょっと癖のあるヤギの乳から作るチーズや豚肉のピリ辛ソーセージをつまみにすっかり飲み過ぎ状態に。
翌朝、しまった!見逃した!目が覚めたとき、陽はすっかり昇り切っていたのである。
宿の人に聞いたが、朝食を東側のカフェで、夕食を西側のレストランでという設定をする通の観光客もいるとの事。もし今後、機会があれば是非チャレンジしてみたいところだが、如何せんポルトガルは遠い。トランジット無しの直行便は未だ無いのかな…