絵本の記憶❷ ~そらまめくんのベッド~
マメに認めようと思ってはいるものの・・・
なかなかリズミカルにはいかずもうしわけないことです。
さてさて、前回から随分と時間が経ちましたが、テーマは「絵本の記憶」。
お忙しいでしょうか、今日も一時おつきあいください。
自分自身が絵本と親しんだ日々から20年以上の時を経て、長男の出産を機に、久々に私の絵本生活が戻ってきしました。
それこそ想い出は多数ありますが、その中でのひとつ「そらまめくんのベッド」とそのころのエピソードをひとつ。
私が出産したその病院の院長先生は、特別な考え方がある方でした。
独特な考え方はいくつかあったのですが、その中でも特異であったのが次の2つ。
理由は、新生児に過度なストレスを与えないためなのだそう。
こうすることで、母子の関係はより強固になり、心の落ち着いた利発な子供に育つよ、という言い分でした。
ひとり目もふたり目も、できる範囲とは言え極めて真面目に私はそれを守り、実行しました。
カーテンを引き、まるで世捨て人。
次男出産時長男はわずか1歳11ヶ月、元々自立遊びが得意で手のかからない子でしたが、自分のペースを乱されることを嫌い、人に合わせることが苦手・・・そんな傾向はこの時に形成されてしまったのではないかと思う節もありますが。
いずれにせよ、正直、その是非は今でもわからずじまいです。
ちなみに、夫は2人の出産時それぞれ立ち会ったのですが、その時もあたりは真っ暗、長男の時はVHSテープに刻まれた記録動画も真っ暗で何が何やらって感じでしたし、夫は抱き上げすらご法度でしたが、次男の時の映像は薄ら明るく、夫は私より先に子供を抱いていました。
日進月歩、同じ方でも考え方は移り行くものということでしょうか・・・。
ずいぶんと寄り道してしまいましたが・・・
兎にも角にも2ヶ月の暗所修行を終え、夫と共に二人の子供を連れ立ち久々に足を運んだ本屋で手にしたのが、この「そらまめくんのベッド」でした。
優しさ溢れる絵柄、色使い、包み込むような愛情を感じるこの1冊を手にすることに迷いは全くありませんでした。
しかも、次男と同じ2001年11月生まれ。
運命を感じたのかもしれません。
(ちょっと大げさですね。)
ほどなくして、母からお祝いとして本が送られてきました。
封を開けると・・・
な、なんとそれは「そらまめくんのベッド」。
いやぁ、親子とは不思議なものです。
申し合わせたわけではないのに、数ある図書の中から全く同じものをチョイスするとは・・・。
初版本でしたし、当然目に付くところにおいてはあったのだと思いますが、私の感性の一部は確実に彼女に形成されたものだと強く感じた一幕でもありました。
それ以来、なかやみわ先生の絵本とは長く長く親しませていただいております。
「そらまめくん」シリーズ同様「くれよんのくろくん」シリーズもそのひとつです。
どの本も何度も何度も読み返しました。
どれだけお世話になったかは、その本の傷み具合で分かります。
本当に本当にお疲れさまでしたと言ってあげたい1冊です。
きっと、今日お付き合いくださった皆様にもそんな1冊があるに違いありません。
また、これからそんな1冊となる本もあるでしょう。
日々大切に読んでいても、回数を重ねればボロボロになっていきます。
はがれかけたページにテープを貼って・・・
その修繕跡さえも歴史であり思い出です。
どうか、傷んでしまったからと言って、むげに手放さず、大切にしてあげてください。
絵本の内容だけでなく、その親しみ方そのものがお子様の心を作っていくものだから・・・。
最後に・・・
今回も最後までお読みくださり、ありがとうありがとうございました。
訪問してくださった証として「スキ💛」をお願いいたします。
コメントも是非残してくださいね。
それでは、次回もお楽しみに!